100点満点のお産になった！～わたしのソフロロジー出産体験記（3）～

痛みと向き合うことでお産をポジティブに捉え、ヨガの呼吸法で陣痛を和らげる出産法『ソフロロジー』。三人目をソフロロジーで出産した私の出産体験記も、これで最後です。今回は出産当日の様子とソフロロジー出産をした感想をお伝えします。

過去記事をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
100点満点のお産になった！～わたしのソフロロジー出産体験記（1）～
100点満点のお産になった！～わたしのソフロロジー出産体験記（2）～

いざ本番！　当日の様子

予定日4日前から慌ててソフロロジーの勉強をして練習に励んでいた私ですが、前駆陣痛はあれど、なかなか本陣痛が来ないまま予定日を超過しました。そして、いささか緊張しつつもイメトレを繰り返し、予定日から2日経ったお昼前…。ついに、過去2回経験した、懐かしのあの痛みがやってきました！

破水ではなく陣痛から始まったので、まずは湯船にお湯を張って足湯。その後、真夏でしたがレッグウォーマーでしっかりと足元を温めて、産院へ向かいました。妊婦に冷えは絶対NGです！　体を温めるとお産の進みも良くなると言われています。これは本当に効果があったと思うので、オススメですよ。

産院に着き診察を受けると、子宮口は3ｃｍ程度しか開いていませんでしたが、そのまま入院することに。ここからがソフロロジー出産の実践スタートです。はじめの頃は、陣痛が来ていないときは病室を歩きまわり、痛みが来たら、息をながーく吐いて、腰のツボを夫に押さえてもらいながら痛みを逃す。もちろん、産前に決意した通り、「痛い」という言葉は一切言わずに！

助産師さんに教えてもらった、お産が進みやすい骨盤体操も陣痛の合間にやりました。骨盤を前後左右に揺らしながら、赤ちゃんが産道をゆるやかに降りてくるイメージです。徐々に痛みが腰からお尻の方に移動してきたと感じ出したら、陣痛が来ていないときは、ベッドに横になりとにかく脱力！　全身の力を一気に抜きます。何度か寝そうになったくらい、リラックス状態を保てました。

そんなこんなで、あっという間に子宮口全開目前となり、分娩室へ移動となったわけです。正直、ここまでの感想は「え？もう？めっちゃスムーズなんですけど！」　さあ、愛しい我が子に会えるまで、あとすこし！

赤ちゃんが産道を通ってきているのが、よくわかった！

分娩台に移動して、「もう、いきんでもいいですよ！」と助産師さんに言われ、いざ、いきみ開始。「リラックス、リラックス！」でも陣痛が来ると、どうしても力が入りそうになる…そこで、「主人が握っていてくれた左手、この左手に力を入れないように、この手をぎゅーっと握りしめたら負けだ！」と自分でルールを決めて意識しました。

これが痛みから気を逸らすことも、余分な力が入らずに済んだポイントなのかなと思います。そして、何度もイメトレしたあの流れを思い出しました。「息を長く吐き、たくさん吸って、産道を緩めて、赤ちゃんに酸素を届けてあげる。なるべくラクに赤ちゃんが通ってこられるように」

そのイメージでいきんでいたら、本当に、赤ちゃんが産道を降りてくる感じがよくわかりました！　「出産って、こんなに楽しいものだったんだ！」いきみの合間には、助産師さんと会話していたくらい、落ち着いていられた自分に驚きました。

ソフロロジー出産を終えて

頭が出てきたのもよくわかり、最後の最後だけものすごく痛かったけれど、無事に元気な赤ちゃんが生まれてきてくれました。分娩所要時間は5時間45分。でも、実際はもっと短かった印象です。体へのダメージも最小限に抑えられたようで、産後の回復も実に順調でした。

3人目出産当時36歳、1人目を産んだときよりも確実に年齡を重ねていましたが、一番産後の体調が良かったように感じています。赤ちゃんも元気そのもので、その後の育児もとってもスムーズに進みました。

もちろん、今回はたまたま順調に自然分娩できましたが、何かのトラブルで帝王切開になる可能性もありましたし、場合によっては促進剤など医療の力を借りることも想定はしていました。でも、もしそうなっていたとしても、痛みにしっかり向き合って、お産をポジティブに捉えるという意識は、どんな出産の方法になっても生かせるのではないかと思います。

なお、ソフロロジーの呼吸法は、陣痛以外の体の痛み（腹痛など）にも対応できます。妊婦さんでなくても、知っておくと役に立つ呼吸法じゃないかな？　と思いますよ。

これから出産を控えている妊婦さん、どこかで学ばなくても、専門書やCDがなくても、我流で十分いけますので、ぜひソフロロジー出産にトライしてみてくださいね！　きっと満足いくお産になると思います！