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【医師が回答】乳がんは遺伝する?検査でがんになる?疑問と不安を解決!正しい知識で向き合おう

【医師が回答】乳がんは遺伝する?検査でがんになる?疑問と不安を解決!正しい知識で向き合おう

2017年、小林麻央さんが幼い子ども2人と家族を残し、わずか34歳という若さで亡くなってしまった病気“乳がん”。「わたしも検査しておいたほうが良いかな…」と考えてはみるものの、わからないことがいっぱいで踏み切れない…!

そこで今回mamaPRESS編集部は、ママたちの背中を押すべく、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長で、乳腺科・放射線科医師の島田菜穂子先生に、ママたちの疑問をまとめて聞いてきました!

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乳がんは遺伝するって本当!?気になるウワサの真実が明らかに!

乳がんの遺伝性や不妊治療の影響など、ママたちが気になる話を先生にぶつけてみました!

正しい知識で乳がんに向き合おう

親族に乳がん経験者がいた場合、遺伝しますか?

家族や親族に乳がんの発症が多い場合は、『遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)』という遺伝子の異常をもっていることが多く、乳がんになる可能性が高くなります。

近年、アメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がん・卵巣がん予防のために、健康な乳房と卵巣、卵管を切除したことが話題となりましたね。

日本では通常、乳がんは40代後半から50代中盤に発症することが多いのですが、家族歴(家族や近親者に同じ病気を発症した経験があること)がある方は若い年齢で発症することが多いので、注意をしておく必要があります。

しかし、家族歴があるからといって、必ず発症するわけではありません。ご自身のリスクをしっかり理解したうえで、定期的な検診を行っていくことが大切です。

若いとがんの進行が早いとよく聞きますが、年1回の定期健診では少ないでしょうか?

正しい知識で乳がんに向き合おう

「若いから進行が早い」とは一概には言えません。がんの進行速度はがん細胞の悪性度が高いほど速いんです。若い年代でがんを発症しても、病気を克服し長生きされる方も多くいます。

ただ、若い方の乳がんは珍しく、遺伝子の異常による悪性度の高いがんにかかることが多いので、年齢が若いと乳がんの進行が早いように長年思われていたんです。

アメリカでは「母親や姉妹など身近な近親者が閉経前に乳がんになった場合は、がんを発症した年齢から10歳引いた年齢から検診を始めましょう」といわれています。

例えば、母親が45歳で乳がんになった場合、自分は35歳から乳がん検診を始めたほうが良いということです。参考にしてみてくださいね。

女性ホルモン剤は乳がんになるリスクを上げるって本当?

正しい知識で乳がんに向き合おう

Photo/279photo Studio/shutterstock

こちらは本当です。女性ホルモンによって成長が促されるタイプの乳がんが、乳がんの中の80%ほどあるのですが、このタイプのがん細胞に女性ホルモン剤の刺激が加わると、細胞分裂のスピードが増し、はやい速度でがんが進行することがわかっています。

女性ホルモン剤は不妊治療やピルなどでよく使われていますよね。

たとえば、乳がんがあることを知らずに、女性ホルモン剤を用いた不妊治療をしたとします。その場合、女性ホルモン剤によって乳がんを育ててしまうことになるんです。

不妊治療などで女性ホルモン剤を使う際には必ず、事前に乳がん検診をしておく、という認識をもっていただきたいです。

マンモグラフィや放射線について、みんなの不安や疑問をスッキリ解決!

乳がんのマンモグラフィ検査や治療で使用する“放射線”。それって本当に安全なの? 放射線で身体に悪影響は出ないの? 放射線にまつわるママたちの心配事や疑問を専門家に聞いて、正しく理解しましょう♪

【検査編】

マンモグラフィ検査って、どういうものですか?

マンモグラフィは放射線を使用して乳房を検査する画像診断の方法のひとつです。乳房を機械ではさんで撮影します。

「胸が小さいから、はさむことができないかも…」と心配される方が多いのですが、専門のトレーニングと試験に合格した技師が大胸筋から乳房まで、しっかり伸ばして撮影すれば、苦痛なく、どなたでも撮影できます。

男性の乳房も撮影できるくらいですからで安心してくださいね!

撮影技師・診断医師・検査機器のすべてが認定試験に合格した安心して乳がん検査を受けられる医療機関リストはこちら

正しい知識で乳がんに向き合おう

Photo/Alexilusmedical/shutterstock

マンモグラフィの放射線でがんになることはないの?

マンモグラフィで受ける放射線量は0.1ミリシーベルト程度ですので、がんや健康への影響はないとされています。

私たちは生活しているだけで年間2.4ミリシーベルト程度の『自然放射線』という放射線を受けているといわれています。マンモグラフィの20倍以上の線量の放射線を受けていても、生活に影響はありませんよね。

日本国内でも地域により自然放射線の量に差がありますが、がんの発症率に地域差はほとんどないんですよ。つまり、マンモグラフィの放射線の影響でがんになる、ということは確認されていませんので安心してください。

正しい知識で乳がんに向き合おう

▲マンモグラフィで撮影した画像。(左)わきの下を含めて乳房を斜めに挟んで撮影 (右)乳房を上下方向に挟んで撮影

【治療編】

乳がんにかかったけれど将来子どもが欲しい場合、放射線治療は危険ですか?

正しい知識で乳がんに向き合おう

Photo/Natalia Deriabina/shutterstock

乳がんにかかり、放射線治療をしている最中の妊娠は避けていただくよう、お伝えしています。

放射線治療をするとき、周囲の臓器への影響を最小限に抑えるため、放射線が乳房にしか当たらないように事前に機械で計算して放射線治療を行います。

ただし乳房にあてた放射線の反射波、“散乱線”という放射線が、受精卵や子宮内の胎児へのわずかな被ばくにつながります。放射線治療は約1ヶ月で終わるので、この期間の妊娠は避けたほうが良いでしょう。

不妊の影響を心配される方もいますが、乳房の放射線治療により卵巣に入ってくる放射線量はごくわずかなので、不妊になることもありませんし、治療終了後に妊娠することはできます。

ただし、通常放射線治療後半年間ほど、抗がん剤の治療や、5年間の抗女性ホルモン療法(女性ホルモンを抑える治療)を行うことも多く、その場合、治療期間中は妊娠を控えるようにします。また抗がん剤治療による卵巣抑制が起きることもあるため、妊娠が難しくなるケースもあります。

このように治療が数年にわたることも多く、その間、抗がん剤の影響や年齢とともに卵子の質は低下していくため、近年では乳がん治療開始前に、将来の妊娠に備えて卵子凍結や受精卵凍結をしておき、治療終了後に妊娠を試みる方も増えてきています。

したがって治療を開始する前にあらかじめ、今後妊娠、出産を希望していることを主治医にしっかりと伝え、治療計画やライフプランを相談していくことが大切です。

副作用はありますか?

放射線治療を行うと、日焼けと同じような色素沈着が起こり、一時的な赤みほてりが起きますが、痛みはほとんどありません。

“髪が抜ける”、“疲れる”といった症状が出ると思われている方もいますが、乳がんの場合は放射線を乳房にしか当てないので、脱毛や免疫力の低下・貧血などが放射線治療によって起きることはありません。

毎日ほんの数分で終わる治療ですが、ママさんの場合、約1ヶ月半の間毎日休まず通院して治療することが大変かもしれません。でも、長い人生のなかのたった1ヶ月半です。周りの方に協力してもらって、乗り越えてくださいね!

正しい知識で乳がんと向き合って!

正しい知識で乳がんに向き合おう

Photo/Milleflore Images/shutterstock

放射線は正しい知識と情報、技術をもってすれば安全で、乳がんの検査や治療などになくてはならないもの。

35歳から39歳の間に2年おきで乳がん検診を行ったとき、“検診による余命の延長(メリット)”と“放射線による余命短縮(デメリット)”を比較すると、メリットの方が約3.4倍も大きいというデータもあります。もちろんそれ以降の年代ではさらにメリットはデメリットを上回ります。

子育て世代のママたちは、子どもや家族のことに追われ、つい自分のことが後回しになってしまいがちです。しかし乳がん検診のお金や時間を節約することが、かえって将来乳がんの検査や治療にお金と時間を多く費やす原因になってしまうかもしれません。

「しこりはないから私は大丈夫!」と検診に行かない方が多いのですが、画像診断してみると超初期のがんが見つかることもあります。

乳がんは初期であれば治すことができる病気です。放射線機器をはじめさまざまな検査装置や画像診断の進歩により、せっかく初期段階で発見できるようになったのに、検査しないなんてもったいない!

「自分は絶対大丈夫だろう」ではなく、「わたしも乳がんになるかもしれない」という意識を持ち、定期的に検診へ行きましょう。それが将来の自分のため、子どもや家族のためにつながります!

【取材協力/医師プロフィール】

【専門家監修】マンモグラフィの安全性と有効性


島田菜穂子 院長

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長。乳腺科・放射線科医師。2000年に日本初の乳がん啓発団体「NPO法人乳房健康研究会」を発足。ピンクリボン活動や出版、セミナー、イベントなどを通じて乳がんの正しい知識情報の発信など精力的に活動している。

 

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【専門家監修】乳がん診断で欠かせない『マンモグラフィ』の安全性と有効性って?

参照/ ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
認定NPO法人乳房健康研究会 検査設備が整った施設リスト
日本医事新報社「マンモグラフィによる乳がん検診の手引き-精度管理マニュアル-第6版」

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