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【専門家監修】乳がん診断で欠かせない『マンモグラフィ』の安全性と有効性って?

【専門家監修】乳がん診断で欠かせない『マンモグラフィ』の安全性と有効性って?

小林麻央さんや北斗晶さんなど、子育て世代のママたちも発症した『乳がん』。なんと今、乳がんは女性の11人に1人の割合で発症するんですって! そう、乳がんはもはや他人事ではないのです。

そんな乳がんの検診。もちろん行った方が良いのはわかっているけれど、マンモグラフィ検査で使う放射線も気になるところ。

放射線って安全なの? 妊娠中や授乳中に検査したら影響はあるの?

乳腺科で放射線科専門医でもある医師、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長の島田菜穂子先生に、気になる疑問を聞いてきました!

乳がんとはどのような病気なのでしょうか?

【専門家監修】マンモグラフィの安全性と有効性

乳がんとは、乳房のなかにある乳腺にできる悪性の腫瘍です。年間約9万人が乳がんにかかり、そのうち約1万4千人が亡くなっています。2020年には患者数が10万人を超える見込みです。

かかりやすい年代は40代後半から50代中盤ですが、10代から90代まで、乳腺がある方ならだれでもかかりうる病気です。乳腺は男性にもありますので、男性だって乳がんになるんですよ。

乳がんの検査にはどのような方法がありますか?

乳がんは乳房の表面から見たり触ったりしただけでは判断がつきにくいため、画像診断検査を行います。画像診断には『超音波検査』と『マンモグラフィ』の2種類があり、いずれの検査も手に触れる前の段階の早期の乳がんの発見に役立ちます。

それぞれ特徴があるためこの2つの検査の画像を総合的に判断して診断を行うことでより病気を早期に正しく診断できます。

超音波検査

検診費用 4,000円~5,000円程度(医療機関により違いがあります)

患部に音波をあてて、その反射を映像化する超音波機器を使用します。人間ドックなどのエコー検査と同じです。放射線を使わないため、繰り返し行う場合や、妊娠中やお子さんにも適しています。

リアルタイムで確認できるため、実際に乳房の中身の超音波画像を見ながら、しこりに入ってくる血管の流れや圧迫したときの変形の状態を見ることで硬さを確認することもできます。

画像を見ながら針を、手に触れないような小さなしこりにも正確に刺して組織を取ることもできるため精密検査にも役立ちます。

【専門家監修】マンモグラフィの安全性と有効性

▲超音波検査機器。ベッドに横になり、患部を映し出しながら診断できます。

マンモグラフィ検査

検診費用 10,000円~15,000円程度(医療機関により違いがあります)

放射線を利用する検査。マンモグラフィという機材を使用し、乳腺を圧迫して撮影し、診断します。手に触れることのできないほんの数ミリのがんを写し出すことができます。

乳房を2枚の板で挟んで撮影する検査であるため、撮影には十分な経験知識が必要で、また診断にも高い診断力が求められます。

【専門家監修】マンモグラフィの安全性と有効性

▲マンモグラフィ機器。最新機器は胸を挟む板が温かくなり、ひんやりしない優しい心づかいも!

その他

画像診断により乳がんが疑われる場合や、良性か悪性か判断しがたい場合、乳房に針を刺して細胞や組織を採り、確定診断を行うこともあります(細胞診、針生検)。

数十年前は、手に触れるしこりを医師の手の感覚を頼りに針を刺して細胞を採取して診断していたため、正確に病気になった細胞を採ることが難しい場合もありました。

現在は、マンモグラフィや超音波画像を見ながら、手に触れない小さながん細胞に針を刺して組織を採取できるようになり、より安全かつ正確に早期がんの診断ができるようになりました。

診察費用について

診察費用は“診察”か“検診”かによって、大きく違いがあります。

診察の場合は医療行為として保険適用になるため、支払う金額はその医療行為に必要な医療費の3割負担ですが、検診の場合は保険適用とならず、基本的に検査や診断に必要な医療費は、全額負担です。

そのため高額という印象を持たれることが多いですが、自治体や勤務先(ご主人の会社も含む)の健康保険組合などが補助をしていて、安くに受けられる場合もあります。

まずは一度、ご自身が利用できる検診サービス(補助)はないか調べてみると良いですよ。

放射線は乳がんの検査や治療にどのように活用されているんですか?

放射線を使用するマンモグラフィ検査によって、ごく初期段階の乳がんを発見することが可能になりました。早期発見すれば9割の方ががんに勝てるんです。

もし乳がんだった場合、手術で腫瘍を摘出します。乳房を全摘出せずに温存した場合は、画像検査では見えないようなわずかながん細胞が残っている可能性があります。

そのごくわずかに残っているがん細胞を死滅させるために、温存した乳房の部分にだけ放射線を当てることで残っているかもしれないがん細胞を消滅させることができるので、治療として使用することもできます。

一般的に『放射線』は恐いイメージがありますが、専門医である先生にとって『放射線』とはどのようなものですか?

【専門家監修】マンモグラフィの安全性と有効性

原発事故以来、「放射線は恐い」「放射線を本当に使っても大丈夫なのか」といった質問をよく聞かれるようになりましたが、放射線をむやみに恐がる必要はありませんよ。現在の医療では、検査にも治療にも欠かせないものです。

マンモグラフィ1回で受ける放射線量は約0.1ミリシーベルトで、東京とニューヨークを往復する飛行機で受ける自然放射線と同程度です。この程度の放射線量では、人体への影響は確認できません。

放射線の性質や使い方を理解し、正しい知識をもって使用すれば、とても役立つものなんですよ。

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mamaPRESS編集部

mamaPRESS編集部

mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...

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