大切な予定があるときに限って生理が…そんな時に試したい〇〇とは？

旅行などの大切な用事があるときに限って生理予定日が…！　こんな悩み、女性なら一度は抱えたことがあるのではないでしょうか？

特別な予定のあるときにはできれば避けたい生理ですが、実は『生理日移動ピル』を服用することで生理の日をずらすという裏技があるのをご存知でしたか？

飲む時期によって“早める”ことも“遅らせる”ことも可能に

生理日移動ピルは、一般的に避妊目的で使われている『低用量ピル』とは異なるものです。必要な期間のみ服用することで、生理の時期を早めたり遅らせたりすることができるので、困ったときの救世主となってくれますよ。

生理を早めたい場合

予定がある日のタイミングからさかのぼって1ヶ月前の生理が始まったら、その時点（初日から7日までの間）で服用を開始します。

最低でも7日間、理想は10日間ほど服用したら中断。すると、3～4日後には次の生理がやってきます（予定より早まる）。服用期間は予定に合わせて調整するようにします。

この飲み方のメリットは、予定があるときには飲み終えているのでより確実といえることろにあります。

生理を遅らせたい場合

反対に、生理を遅らせたい場合の飲み方は次のとおり。

生理予定日の5～7日前になったら、毎日ピルを服用し、予定が終了したら服用をストップ。そのあと、大体2～5日後に生理がやってきます。

この飲み方の場合には、生理予定日の直前になって飲み始めると効果を期待できないことや、旅行などのイベント中もずっと飲み続けなければならないというデメリットがあります。

また、服用中に吐き気や体調不良などの副作用が現われることもあるので、イベント中の服用を避けるためにもできるだけ“生理を早める”パターンの飲み方をしたほうが良さそうですね。

どちらの場合にも、次の生理からは通常のサイクルに戻りますが、現時点で妊娠を望まない場合には低用量ピルを服用する習慣を付けておくと生理周期の把握もしやすく、また婦人科系の病気を予防する効果もあるのでおすすめです。

ピルを服用できない場合も

このようにとても便利なピルですが、中には服用できない人もいます。次のいずれかにあてはまる場合には服用不可となるので注意してくださいね。

• 妊娠中、授乳中である
• 35歳以上で一日15本以上喫煙している
• 乳がんの疑いがある
• 重い肝障害や心臓病、血栓症、高血圧、糖尿病などの持病がある
• 前兆を伴う片頭痛がある
• 抗リン脂質抗体症候群である
• 30分以上の手術前（4週間）または、手術後（2週間）である
• 妊娠ヘルペスの既往がある

いざというときに強い味方になってくれそうな『生理日移動ピル』。せっかくの楽しい予定が生理と重なってブルー…という悩みも解決してくれそうですね！

最近ではネットなどでもピルを購入できるようですが、服用を希望する場合にはきちんと診察を受けてから処方してもらうようにしてくださいね。

PHOTO／puhhha／Shutterstock
参照／ 杉村レディースクリニック「生理日（月経）移動（変更）ピル」
池袋クリニック・渋谷文化村通りレディスクリニック