2018.11.20
成長が逆戻り!?『4歳の壁』との上手な付き合い方

子どもが幼稚園に通いはじめて、育児もひと段落したかのように思えてホッとしたのもつかの間。4歳になってからの方がかえって子どもに手を焼くことが増え、まるで成長が逆戻りしたかのように感じているママも少なくはないようです。それには理由があるんです。
今回は、そんな『4歳の壁』に上手に対応する方法についてご紹介しましょう。
『4歳の壁』とは?
『4歳の壁』とは、“子どもの脳や心が成長する過程でその子の心に葛藤をもたらす現象”のことをいいます。
4歳頃から子どもの大脳は発達が進み、時間軸や空間軸に対する認識が高まってきます。これまでは自分中心で現在中心だったのが、お友達への配慮をしたり、明日はこうなるかもしれない、などと考えたりするようになってくるのです。
そんな心と体の急速な成長と変化に戸惑ってしまい、うまく対処できない結果、グズったり暴れてしまったり泣いてしまったりといった行動に現われてしまうのだそう。
日常生活では、「前よりも甘えん坊になった」、「かえって3歳のときのほうが我慢強かった気がする」、「前よりも落ち着きがなくなった」、と感じることもあるでしょう。ママはまるで子どもの成長が逆戻りしてしまっているかのような気持ちになってしまうというわけなんです。
ママもポジティブに!上手に付き合うためのコツ
4歳の壁は成長の逆戻りではなく、むしろその逆。立派な成長の証でもあるのです。では、子どもの成長のためにも、4歳の壁にぶつかったとき、ママはどのような心構えや対応をしたらいいのでしょうか。ポイントごとに紹介します。
ネガティブにとらえない
こうした4歳の壁に際して、ママがネガティブにならないように意識することが大切です。
「ぐずったり、口答えされて大変だ」と考えるより、ぐずっているのは自己主張ができるようになったから、口答えは思考力が育っている証…などポジティブに捉えるようにしましょう。
感情を抑えつけすぎない
子どもをきちんとしつけたいという気持ちが強いあまりに、子どもの怒りの感情を抑えつけすぎてしまわないように気をつけましょう。こうなると、怒りの感情と共に嬉しい、楽しいというプラスの感情も自分の中に抑え込んでしまうようになる危険性があるからです。
子どもの悪い言動にはあえて注目しない
子どもは、親が嫌がるようなことをして注意を引こうとする場合があります。子どものそのような言動はあえてスルーして、無意味だと悟らせることもポイントです。
日常の小さなことをほめる
子どもの悪い言動はスルーする一方で、良い行いはどんどん褒めてあげましょう。ささいなことでも、子どものことを認めて褒めてあげることで、「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージになります。
知らず知らずに育児に区切りをつけない
子どもがある程度大きくなって、ひとつひとつの節目を迎えるとなんだか育児に区切りがついたように思いがち。そのような中で4歳の壁を目の当たりにすると、ママも戸惑ってしまうことがあるでしょう。
でもこれはあくまでもママの気持ちの問題。もしママが強く叱ったり声を荒らげたりすると、子どもはさらにどうして良いのか分からなくなってしまいます。ここはママがぐっとこらえて、子どもの戸惑いを受け止めてあげることが重要です。
子どもが変わったと思うのではなく、自分自身の育児観が変わってしまってはいないか、ちょっと振り返ってみることもとても大切です。
子どもは壁にぶち当たるたびにママのところへ帰って甘えることで不安を解消し、壁を乗り越えていくものです。ママもあまりイライラせずに、広い心で受け止めてあげたいものですね。
PHOTO/Tanya Little/shutterstock
参照/
SINGA FARM「4歳児は心が揺れている!「4歳の壁」の正しい対処法とは?」
Hanakoママweb「4歳5歳のぐずりに「お兄(姉)ちゃんでしょ」は禁句。臨床心理士が教える4つのポイント」
ベネッセ教育情報サイト「小学校入学に向けて、感情をコントロールできる子になる【実践編】」

mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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