2016.02.28
月経の変化で気を付けるのは『痛み』だけじゃない。一度見つめなおしては?
毎月訪れる月経。いつもと違う痛みがあったり、経血量が増えたりしたら婦人科を受診したほうがいい、というのは何となく知っている人も多いと思います。
ライフステージの変化によって月経は変化しますので、中には問題のない変化もありますが、月経はあなたの身体の変調を教えてくれるサインでもあります。一度きちんと見つめ直してみませんか?
意外と知らない月経の『ふつう』ってどんな感じ?
「なんか今回しんどいなぁ。私の生理は人よりちょっと重そうだ。」そんな風に感覚的に月経を捉えている人がほとんどではないでしょうか。実際私もそう。自分の中の“ふつう”はあっても、それが人と比べてどうなのかはあまり意識したことがありませんでした。
あまり人と比較できるものではないのですが、月経は、多い日でも2時間おきくらいにナプキンを替えれば対処することができて、日数も3~7日程度が“標準”と言われています。そして経血は通常はサラサラな状態です。出血量が多いと経血に含まれる酵素の働きが弱まり、固まったレバー状の経血が見られることもあります。
子宮もあなたと同じように成長し、歳と経験を重ねます
生理が始まったばかりの頃は生理痛がひどかったけれど、歳を重ねることで生理痛が弱まったと感じる人はいませんか? 未成熟な子宮は子宮口が堅いので、強い伸縮で経血を外に排出する必要があるために、生理痛が強くなる傾向があります。
出産をしたことで経血量が変化することもよくあることです。産後、ホルモンバランスが整うまでは経血量が減ったり周期が乱れたりすることは有名ですが、出産後妊娠によって子宮が大きくなることで、排出される内膜量が多くなるため、経血量が増えたと感じることもあるようです。閉経が近づくと経血量が減ることはよく知られています。
このように、子宮はあなたと一緒に成長し、月経も変化するのです。
経血量が減った。楽になった!じゃ済まされないかも
先ほども記したように、閉経が近づくと卵巣や子宮の機能が低下し、経血量は減少します。一般的な閉経は50歳前後で、次第に月経が起こらなくなります。しかし最近は早期閉経といい、40歳前後で閉経を迎える人が増えてきているそうです。
また、閉経の心配がなさそうな年代でも、卵巣の働きが鈍れば経血量は減少します。卵巣機能を低下させる一番の要因は“ストレス”です。規則正しく、ストレスをためない生活を心がけたいものですね。
しかしこの経血量の減少、第二子、第三子を望むママは特に要注意です。経血量の減少は子宮内膜が薄くなってしまっている可能性もあり、着床の可能性を下げてしまうこともあるのです。無排卵の状態でも経血量は減少します。まずは基礎体温を計って、きちんと排卵ができているのかを確認することが重要です。
子宮筋腫や内膜症などが経血量を増やすこともあります。また子宮がんやクラミジアなどの感染症が原因で不正出血が起こることも。月経の変化でトラブルに気付くこともありますが、できれば定期的に検診を受けることをオススメします。
参照/
バファリン「生理痛の原因」
イクシル「妊娠前は少なめだった経血量が増加…大丈夫?」
女性の美学
「生理で健康状態がわかる!量が少ない、少なくなるのは問題アリ?」
「あなたの生理は大丈夫?経血状態で知る病気のサイン」
minami
1984年生まれ。新卒で入社した会社で求人広告の書き方を覚え、人に何かを伝えることの楽しさを知りました。退職後は求人関連のコラムを書いていました。今は4歳と1歳の怪獣2匹に囲...
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