2017.05.16
我が子への愛があふれ出す!多くのパパ・ママに大反響の絵本『どうしてそんなにないてるの?』誕生秘話に迫る!
52歳で1児のパパとなった著者の育児実体験から生まれた絵本『どうしてそんなにないてるの?』。
ネットでのプロモーションをほとんど行っていないにも関わらず、発売後わずか3週間で重版が決定するほど、多くのパパ・ママの反響を呼んでいます。
今回は、著者のいしずまさし(石津昌嗣)さんに“父親から見た子育て”についてmamaPRESSがインタビュー! 子育ての苦労や、絵本の誕生秘話について語っていただきました。
赤ちゃんの“ぐずり泣き”に疲れたときこそ読みたい…パパ・ママから共感の嵐!
「うるさい!」「静かにして!」…誰でも一度は、ぐずり泣く赤ちゃんに声を荒らげそうになることって、ありますよね。
そんな、赤ちゃんのぐずり泣きにちょっと疲れてしまったパパ・ママにも読んでもらいたいのがこちらの絵本、『どうしてそんなにないてるの?』(えほんの杜)です。
大人にとっては何気ない日常も、赤ちゃんにとってはすべてが初めてだらけの世界。
1ページ1ページに描かれた、赤ちゃんの目に映る世界からは、「うちの子もこんなことを考えて泣いているのかも…」と、読む人を赤ちゃんの視点に寄り添わせてくれます。
「これを読んでいたら、もっと赤ちゃんにやさしくなれたかもしれない」「赤ちゃんの気持ちを想像して、笑顔になれる」と多くのパパ・ママの共感を呼び、発売後はわずか3週間で重版が決定!
著者は、作家で写真家・絵描きでもある、いしずまさしさん。52歳にして1児を授かった現役パパで、本作は自身の育児体験の中から生まれたものなんだとか!
今回はそんないしずさんの父親としての素顔に迫るべく、インタビューにお答えいただきました。
泣きわめく我が子に「うるさい!」と怒鳴りかけたことも…赤ちゃんをあやす大変さを痛感
――普段、奥様とはどう育児を分担されているのですか?
うちの場合、妻が産後1ヵ月で復職して、お互い不規則な時間で仕事をしているので、育児は必然的に“時間がある方がやる”という感じです。妻の方が外に出ることが多いし、いつも時間に追われているから、実際は食事を作る以外のことは、たいてい僕がやっているかな。
――長男の颯才(そうさい)くんは今1歳とのことですが、これまでの育児で苦労したことは何ですか?
子育てをはじめるにあたり、さっそくぶち当たったのが“待機児童”の壁です。保育園に入れないけど仕事はしなきゃいけないから、朝も昼も夜も、抱っこ紐で体にくくりつけた生活がはじまりました。僕は写真の仕事もしているので、抱っこしながら撮影したり、打ち合わせに行ったりもしました。
そんな中でも颯才はたいていニコニコしていてくれるものの、赤ちゃんだから、やっぱり泣きますよね。泣き止ませようとあやすのには苦労しました。
颯才くんを肩車するいしずさん
――パパの場合、ママのような“授乳”という技が使えないから、あやすのが大変という話はよく聞きますよね。いしずさんもかなり試行錯誤されたんですか?
横に揺れたり縦に揺れたり、おくるみ作戦や抱っこしながらのスクワット、アドリブの歌も何曲作詞作曲したことか…。それでもすぐに同じ手は使えなくなったりして、試行錯誤の連続でした。あやせばあやすほどエスカレートすることもあって、夜中の明け方の疲れきっているときなんかはしんどかったなぁ…。
――そんなときって、ついイライラしたりストレスを抱えたりしますが、いしずさんもそんなことはありましたか?
泣いてしまった颯才くん
あれは颯才がまだ生後3、4ヵ月頃だったかな、夜中「このまま永遠に泣き続けるんじゃないか」って気が遠くなるようなことが続いて、ついに「うるさい!」って怒鳴りそうになったんです。
でもそのときふと颯才の目を見て、ハッと我に返りました。善も悪もない、すごくキレイな目をしていて、「こんなキレイな目で一体何を見ているんだろう?」って思ったら、なんだか泣けてきてしまって。
この子にしてみれば、見るもの、聞くこと、触れること、すべての世界が初めてなんですよね。そう考えはじめたら、それまでの泣き声が急に愛おしく感じるようになったんです。
――そんな風に考え方が変わると、育児をする上でどんな変化がありましたか?
「今自分が見ているものは、この子にはどう映っているんだろう」って想像していると楽しくなってきて、泣いていても気持ちを楽に構えられるんです。今ももちろん泣き止ませるのには苦労しますけど、たいてい僕が想像を膨らませているうちに、颯才は泣き疲れてコテッと眠っています。
それで、このことを作品で伝えようと、今回の絵本を描いたんです。
――この絵本は、どんな人に読んでもらいたいですか?
よく、「この絵本は親向けの本ですか?」って聞かれるんですけど、僕自身は特別“誰に”とは考えてないんです。どんな人でも、これを読んで赤ちゃんを一層やさしい気持ちで見られるようになってくれたらと思います。
おかげさまで、子どもを持つ親御さんたちからの反響をたくさんいただいているんですけど、
実は子どもウケもいいんですよ。ある保育園では園児にこの本の読み聞かせをしてもらったところ、
「年上の子が年下の子にやさしく接するようになった」という話も聞きます。
また、「まだ文字が読めないのに、おかあさんの読み聞かせの音だけで暗記し、朗読するようになった」と
いう女の子の話を聞いたときはうれしかったなぁ。
だから、パパやママ、子どもはもちろん、これから赤ちゃんを迎える方など、
幅広い世代の方たちに読んでもらいたいです。
あと、育児関係の本の中には寝かしつけの本とか、泣きやませ方の本とかもあるようですけど、その手の本を読んでみようと考えている方には、その前に一度ぜひこの絵本を読んでもらいたいですね。
ママが語りかけるようなやさしい語りと、美しい色彩が魅力
「どうしてそんなにないてるの?」「あめのおとがいたかったの?」
やさしく問いかけるような語りで繰り広げられるストーリーは、実際いしずさんが泣きぐずる颯才くんをあやしながら、その目に映る世界を想像して描いたもの。登場する赤ちゃんのモデルはもちろん颯才くんです♪
美しい色彩と素朴であたたかい雰囲気も見どころのひとつ。
ちなみに、上の積み木の山のページは颯才くんの一番のお気に入りで、山の中から「赤、黄色」とうれしそうに色探しをするんだとか!
ママと絵本を読む颯才くん
この絵本を親子で一緒に読みながら、善も悪もない、赤ちゃんの目に映る世界を一緒に想像してみてください。きっとやさしい気持ちになれるはずですよ!
『どうしてそんなにないてるの?』を抽選で10名様にプレゼント!
出典:えほんの杜ネットショップ
いしずまさしさんの著書『どうしてそんなにないてるの?』を抽選で10名様にプレゼント!
※応募期間:2017年5月16日(火)~2017年5月30日(火)
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
さらに、絵本の刊行記念原画展も下記日程で開催予定です。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
『どうしてそんなにないてるの?』刊行記念原画展
ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店 / 5月12日(金)〜 5月31日(水)
三省堂書店池袋本店 児童書売場 / 6月16日(金)~ 6月30日(金)
詳細はこちらをご確認ください。
【いしずまさしさんプロフィール】
1963年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、グラフィックデザイナーを経て、3年間海外を放浪する。帰国後、写真、執筆業に携わる。著書に『モメント インピース』、『東京遺跡』、『あさやけのひみつ』他がある。
mamaPRESS編集部
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