2015.09.12
満月の日は出産が多い?『月の満ち欠け』の影響の真偽とは
そろそろ秋の夜長、月がキレイな時期。そんな『月』に、体調が左右されていること、みなさんは気付いていましたか? よく、「満月の日は出産が多い」とか、「新月の日は肌の調子がよくなる」とかいうけれど、月ってどうやって変化して、それがどう体調に影響するのでしょうか? 詳しく解説します!
月のリズムと地球の関係
月は、29日半の周期で満ち欠けを繰り返しています。地球から見て月が太陽と重なると、何も見えない「新月」。太陽と月が地球を挟んで反対側同士にあるときは、丸い形をした「満月」となります。
地球は月の引力の影響を強く受けており、さまざまな自然現象につながっています。海の水位の変化は、月の引力に関係しているのだとか。満月や新月に潮が満ちるのは、月の引力が強いからなのです。
地球の70%が海であるのと同様に、わたしたちの身体の70%も水分。地球が月の満ち欠けに影響を受けるように、わたしたちの身体も影響を受けていて不思議はないですね。
月が持つ神秘的なチカラ
古の時代、種まきや植え付けは新月の日、収穫などの時期は満月が目安とされるなど、人間は月の満ち欠けのサイクルを生活に取り入れ、活用してきました。満月の日に摘まれた薬草は、より強力な効果を発揮する、という説もあるほど!
また、海外の医療では月の満ち欠けに合わせた治療法を用いるところもあり、満月は出血が多くなるので手術は行わない、というエピソードもあるんだそう。
満月に珊瑚やウミガメの産卵が多いことは知られていますが、それも月の引力による潮の満ち引きが大きく関係しています。海面が上昇すると、海中の生物の活動が活発になり、生殖活動や産卵が多くなります。
人間も、満月に出産が多く、新月に息を引き取る人が多いのだとか。実際、満月の日やその前後に出産する人は、ほかの日と比べて10%程度多いそうです。
ちなみに、先日第二子をご出産されたタレントの藤本美貴さんも、ブルームーン(3年に1度、1か月に2回満月が見られる)の日に陣痛がきたそうですよ!
月のリズムと女性の身体
月のリズムは、女性の骨盤の閉経や月経周期にも大きく関係しています。骨盤は、子宮を包み込む大切な器官。周りの筋肉とともに、少しずつ締まったり、ゆるんだりを繰り返しています。この動きは、月の満ち欠けのリズムや、月経周期に合わせて変化していくものです。
月が満ちていくと同時に、自然界にはゆるむ力がはたらきます。同じように、わたしたちの身体にもゆるむ力がはたらきます。体内に溜まったものを出そうとするチカラがはたらくため、ニキビができたり、妙にイライラしたりと、心身ともに不調が出やすい時期です。
この時期に骨盤が動いて、月経を迎えることができれば、余分な老廃物をじょうずにデトックスすることができるため、身体はとてもラクになります。
逆に、月が欠けていく時期は、自然界には締まる力がはたらきます。この時期に骨盤も閉じて、排卵日を迎えることができれば、身体はもっとラクになります。女性ホルモンのエストロゲンが分泌される時期でもあるので、骨盤が締まっていくことで、より女性らしい身体をつくることができます。
さらに、ダイエットしやすい、肌の調子が整う、妊娠しやすい時期も、新月を迎えるまでの時期だといわれています。
自然界のリズムをほんの少し意識して取り入れることで、自分の身体や心の状態をより深く理解することができるかもしれません。秋の夜長に、ぜひ〝今日の月〟を眺めてみてはいかがですか。
参考/dinos「月のリズムを知って、美しくなる 月の満ち欠けとからだと心の関係」
岩﨑未来
群馬県在住のフリーライター・編集者。鹿児島県出身。都内の大学卒業後、編集プロダクションに勤務し、さまざまな出版社の実用書・書籍を手掛ける。2011年に娘を出産し、2013年に...
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