2013.04.09
若ママ×eneloop「ママと企業」の新しい姿
(左から、パナソニック株式会社 海外営業課 課長 前田さん、mamaPRESS編集部 清水さん、パナソニック株式会社 エナジー社グローバル営業企画グループ 部長 岡本さん、担当部長 赤井さん)
繰り返し使える充電池「eneloop」が昨年、若ママとコラボして全国の主要都市9ヵ所でさまざまな企画を実施。「子どもたちの未来のために青い地球を取り戻そう!」をコンセプトに、年間でさまざまな取り組みを行ったその振り返りをもとに、企業×ママ(mamaPRESS編集部の清水美夏ちゃん)、それぞれの視点から”これから”について考えました。
▼今回お話をしてくれた方々▼
パナソニック株式会社 エナジー社グローバル営業企画グループ
部長 岡本裕之
担当部長 赤井清一
パナソニック株式会社 海外営業グループ 海外営業課
課長 前田泰史
そして、mamaPRESS編集部ライターでもありイベント参加者でもある
清水美夏
の4名が参加しました。
mamaPRESS編集部 清水美夏(以下 清水) :前例のない若ママとのプロジェクトだと思うのですが、実際に一緒にやってみてどうでしたか?
岡本裕之(以下 岡本) :特にスタート当初は、どうアプローチしていけばいいのか全く分からなかったっていうのが最初の印象ですね。ママの持ってるエネルギーに圧倒されたっていうか…まぁとにかく元気やしね!
探り合いみたいな感じでしたね。これは後から話を聞いた話なんですが「パナソニックの部長2人来るで!」ってことだから、彼女たちは、どんな偉いカタブツがくるんだろう?ってイメージを持っていたみたいなんだけど「思ってたよりふにゃっとしたのが来た」って言われたわ!そういった点では良い意味でママたちを裏切れたかなって。(笑)
※これには一同爆笑でした
赤井清一(以下 赤井) :最初は僕たち2人ともカチカチやったね。
清水:私が初めてこのプロジェクトに参加させて頂いたのは12月です。年間プロジェクトの後半だったのもあるので、逆になんでこんなにみんなが仲良しなんだろうってぐらいの盛り上がりでした。そのとき、似顔絵入りのクオカードをいただいたんですが、これとか「わたしたちのことよくわかってるなー笑」って、思いましたね。
岡本:その辺はね僕らも慣れてきてたし、何よりどうやったらママたちに喜んでもらえるか、このプロジェクトで伝えたいことを伝えて行けるかを回数を増すごとにアップグレードさせていたんですよ!
赤井:若ママさんに対して少し偏見というのがあって、僕らもスタート時は、正直なところ試し半分というのがありましたね。
岡本:でも、そういう勘違いが晴れた今だからはっきり言えることは、若ママはすごいですよ! ブログやfacebookでの拡散力。セミナーを通して30人のママに協力してもらったら、あっという間に数十万人まで情報を共有してくれますから。
しかも、テレビCMのようなメディアから消費者への一方通行ではなく、ママたちが発信してくれたらそれを見たママ友が「いいね」っていうの双方向のコミュニケーションで口コミが広がっていくんです。ですが、本当に何より感動させられたのは、ママたちが本当に一生懸命に取り組んでくれるということ。これは実際に現場にいないと伝わらないのですが、本当にうれしかったですね。
赤井:たしかに、そこは本当にうれしかった。みんな必死にね、ひとつのことに議論して考え、それを発表してくれる。どんな大げさな広告より伝わった実感がありますから僕たちにとってこんなにうれしいことはないですね。
清水:以外にみんな真面目なんですよ!(一同 笑)
岡本:電池を通して地球を考えよう。っていう感じでセミナー形式のやつをここまでやってきてお母さん目線での情報発信をしてくださいって言ったら、僕らやったら絶対出てこないようなコピーがいっぱい出て来たじゃないですか。「ママこれ買って―」なんていう子ども目線のキャッチコピーは、すごく一般の人に響くキャッチやと思うね。すごくよく考えてくれたしね。
2年前に震災があって、ものすごいエネループが被災地で活躍したんですよ。仙台の人たちっていうのは、サンプリングしてわかったけど、かなり認知度が高かった。エネループに助けられたっていう人もたくさんいて、こっちが元気もらったしね、元気づけに行って元気もらった。
2012年度は充電式電池とは何か、っていうところから始まってそれを通して地球をもういっぺん考えてみる。というところまでいったね。子どもが大きくなったときに青い地球を返してあげようっていうようなことを皆さんの力を借りて、それを発信していった。
清水:難しいことをそのまま伝えることはママはできないんですよ。だけど、難しいことを一生懸命聞いてママの言葉に変換できる力があるんです。それで、自分たちママ言葉でブログに上げたりとか、Facebookにアップしたりとかするんで、同じようなママたちに届いていくんです。なので、たくさん広がっていくんです。
清水:来年こんなことできたらいいなーとかありますか?
岡本:そうね、いつもはお子さんは託児所と決まっていたので、2013年はなんか一緒にできることないかなって思う。この間の高崎の時に5年後の子どもたちにメッセージっていうので、タイムカプセルみたいなやつをやってみたんですよ。その感じで2013年はもっと、電池を通して子どもたちのことを考える。子ども参加型で考えていきたいですね。
清水:なんか、ブログに書いたり発信する時に、ママだしちょっといい感じに書きたいじゃないですか、そういう時に「環境にいい」とかっていうのを気にしているんだみたいな(笑)
気にしていないわけではないですけど、「環境のために」とか「子どものために」とかっていう言葉にママは弱くて、そういうのがあったからすごく書きやすいです。
岡本:2013年度は「my first Panasonic」っていうのをエネループのサブタイトルにしていわゆるお子様が生まれて一番最初に手に取る電化製品はバッテリーだ。というものなんですけど。その一番最初に触る電池は「地球にいい」「お財布にやさしい」「抗菌加工されていて安心」なエネループというものにしたいんです。
前田泰史(以下 前田) :僕も子どもと何かっていうのを考えていかなあかんと思います。それと岡本も言ってましたけど、商品を売っていく中で皆さんの声を聞かせてもらうインタビューみたいなものをもっとやっていきたいなって、僕の次の立場からしたらすごい欲しい声なんで、聞かしていただきたいなっていうのがあります。
僕が電池を開発したとき本来はお母さんだったり、子どもだったり、みんなに使ってほしいっていう想いで作ったんです。だけどそれが今はまだまだ実現できていないんで、それをグローバルでどう展開していくかそこを考えていかないとなと思います。
清水:それでは最後に、この「若ママ×eneloop」のプロジェクトに参加したことないママへ、ひとことお願いします!
赤井:今回のようなイベントもまだまだやってきたいんで、是非たくさんのママに参加してもらいたいね。Facebookとかでもカンタンに参加できるし、たくさんのつながりを作っていきたい。
岡本:そうやね。以前Web上で、友だちが友だちを呼んで、その輪を広げていこう!っていう「エネループの輪」というプロジェクトを行っていたんです。今回の、ママがママ友に伝えることでできる”輪”を、より大きなものにしていきたい。まず日本レベルでひとつの大きな輪に…それが実現したら、次は国を超えてアメリカのママとやっていけるだろうし、ヨーロッパのママさんとやってみよう!とかね。自分ごとの小さな1アクションで、つながっていけたらいいなと思うんですよ。
「環境問題からエコを考える」、「エコで子どもたちの未来を考える」。そして「未来を考えることで踏みだすことができる一歩」が、このプロジェクトの”あるべき姿”なんだと感じました。エネループを通して企業が考えることに、子どもたちの未来がより良くなることを確信したmaamPRESS編集部としても、こういった試みを一丸となって応援して行こうと思います!
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HAPPY MEETS 2013 でもeneloopブース登場!!
・4/20(土)東京・お台場 ―VenusFort & MEGA WEB―
・5/30(木)大阪 ―ボディーメーカーコロシアム(大阪府立体育館)―
(取材/清水美夏)
(文/mamPRESS編集部)