2019.04.25
学童保育指導のプロ!『放課後児童支援員』ってどんな資格?【育児が経験になる資格vol.3】

小学生のお子さんがいる共働き家庭なら、放課後は『学童保育』の利用が欠かせませんね。以前は学童保育で働くのに資格は必要ありませんでしたが、2015年に学童保育を指導する専門資格が新設されました。
今回は、学童保育で働くのに有利な『放課後児童支援員』の資格についてご紹介します。
『放課後児童支援員』とは
学童保育では、子供たちが放課後安全に過ごせるよう見守る指導員が配置されています。
学童保育での仕事は子供の活動や体調面を見守ったり、一緒に遊んだり宿題をサポートしたりとさまざまですが、これまでは指導員として働くにあたって必要とされる専門資格は存在していませんでした。
しかし、年齢や環境の異なるさまざまな子供たちを預かる学童保育においても専門的な知識や技術の必要性が求められるようになり、2015年度からは、学童保育指導の専門資格として『放課後児童支援員』が新設。現在では、各学童保育に2名以上の有資格者を置く事が義務化されるようになりました。
有資格者以外でも指導員として働くことは現在も可能で仕事内容も変わりませんが、資格取得者の方が学童保育施設への就職が有利とされています。
『放課後児童支援員』になるには?
放課後児童支援員の資格を取得するには、厚生労働省が示すガイドラインの9つの条件のうち、いずれかに該当しなくてはなりません。
主な条件としては、保育士や社会福祉士の有資格者、教員免許を持っている者、大学で社会福祉学・心理学・教育学等の課程を修めて卒業した者、学童保育などの類似事業に2年以上従事した者、などがあります。
いずれかの条件を満たしていれば、地方公共団体が開催する『放課後児童支援員都道府県認定資格研修』を受講することで資格取得が可能です。
研修のカリキュラムは6分野、16科目で構成され、計24時間(1科目90分)の受講が必要となります。1回の研修は4日間~8日間程度で期間は2~3ヶ月以内です。保育士や社会福祉士などの資格を持っている方は、研修科目の一部が免除となります。
資格を取得するにはこの研修を受ける必要はあるものの、大学時代心理学や社会福祉学の学部で学んでいたというママや、教員免許を取得したというママなら、すぐにでも『放課後児童支援員』になれるチャンス大、というわけですね。
月給は10万前後。お小遣い稼ぎとして主婦に人気
学童保育の雇用形態は、パート・アルバイト、臨時職員、正規職員などさまざまです。パートやアルバイトが中心の施設も多いため、主婦に人気の職業となっています。
パート・アルバイトの場合は時給が800~1,000円前後で月給は5~7万円、多くて10万円程度。正規職員は地域差もありますが、月収の平均は19万円ほどのようです。
保有資格や経験能力によって給料が優遇されることも多く、資格保有者であれば正社員として採用されるチャンスもあります。
学童保育は待機児童の問題があるほどニーズが高いため、『放課後児童支援員』の資格を持っていれば、今後一層必要とされるであろう将来性の高い仕事です。
給料は決して高くはありませんが、育児経験を生かし、子どもが手を離れてからも長く続けられる仕事を探したい人におすすめです。
TOP PHOTO/spass/Shutterstock
参照/
学童保育.com「放課後児童支援員になる方法」
就活の未来「【学童保育指導員に必要な資格とは】詳しい仕事内容から取得すべき資格までを大公開!」
株式会社明日香「放課後児童支援員になるには?資格の取り方や仕事内容について解説」
キャリアパーク!就活「学童保育指導員の仕事内容と気になる給料の平均額」
保育士くらぶ「学童保育士(学童保育指導員)とは?給料や年収、仕事内容、必要な資格を解説!」

mamaPRESS編集部
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