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interview

2017.02.08

話題の“オトナな保育園”って!?遊びの経験が学びに変わる!『茶々むさしこすぎ保育園』人気のヒミツ

主体性を尊重することで、子どもたちにもこんな変化が

茶々むさしこすぎ保育園8

――茶々保育園グループには『ちゃちゃマルシェ(市場)』という行事があるそうですが、どんな取り組みですか?

(園長・川上先生)
『ちゃちゃマルシェ』では、子どもたちが育てたり作ったりしたものを保護者や近隣住民の方に、マルシェ通貨『CoFT 』(Communication of Fair Tradeの頭文字)で販売しています。子どもたちも自分で作ったものなので、お客さんに堂々と、誇らしげに説明しています。「どれも素敵で迷っちゃうわ」って言われたら、「今日は茶色のお洋服だからこのブローチはいかがですか?」なんておすすめしてくれて。近隣住民の方にもたくさんいらしていただいています。

――そういった主体的に取り組むような活動によって、子どもたちに何か変化はみられましたか?

(園長・川上先生)
ちゃちゃマルシェではその売上となる『CoFT 』の使い道も子どもたちに決めてもらっています。理事長が10CoFTを100円で換金し、「みんなで決めてね」と動画を送ってくれたのです。それを見た子どもたちは不思議と自分たちがほしいものではなくて、「次のちゃちゃマルシェでつくるものを買いたい」とか、「みんなに役立つ使い方をしたい」というような声が出て、驚かされました。

――ちなみに、そのときのCoFT はどんな使い方をしたんですか?

(園長・川上先生)
うちの園の子どもたちは虫に興味があったのですが、園内にはあまり木がなかったので「じゃあ虫が来るように木を買おうよ」ということになりました。

子どもたちにとって自分の意見が言えて、尊重されて、それが実現するというのはとても誇らしい経験になると思います。

自分以外の人間や生き物を大切にする気持ちを育むには、自分が認められているという“安心感”が非常に大切です。子どもたちを尊重し、主体性を大切にすることによって、自分以外の周囲を大切にする気持ちも芽生える ことを実感しています。

茶々むさしこすぎ保育園9

▲保育室の黒板には自然界の仕組みを学ぶイラストが

ママたちに伝えたいことは「一人じゃないよ」

――今後何か新しい取り組みは考えられていますか?

(園長・川上先生)
幼児クラスでは、“地球の一員としてどのように過ごすか”というのを開園当初からテーマとしています。

今年度は『コンポスト』を作りました。第一段階として“野菜くず”が土に還るのを実感してもらったので、現在やっているのは3つの土の穴の中に、枯葉や雑草、ペットボトル、紙のそれぞれを入れておく実験。「どれが土に還るのかな?」と子どもたちと予想してみています。

すべての生き物の大切さ、そして“私たちの生活では、どんなことを心がければいいのか?”といったサスティナブル・コミュニティの考え方も、遊びの中で取り入れられたらいいな、と考えています。

――最後にmamaPRESSの読者のママに対して何かメッセージはありますか?

(園長・川上先生)
「一人じゃないよ」ということをお伝えしたいです。育児って思った以上に大変で、都会で周りに頼る人がいないということもありますよね。そんなお母さんには一人で抱えないでほしいですし、寄り添いたいと思います。少しでも助けになれば、という気持ちがあります。

――いまお話を聞いているこちらの『ちゃちゃカフェ』は、親御さんたちもよく利用されているんですか?

ちゃちゃカフェ2

(神南先生)
はい、お母さん同士がここでおしゃべりして仲良くなっている姿もよく見かけて、こちらもうれしくなります! このカフェはどなたでも利用できるので他の保育園のお母さんとの交流の場にもなっていたりして、人とのつながりがたくさん生まれる場になっていますね。

――ママ同士の繋がりって本当に大切ですよね。こういう他のママとコミュニケーションを取れる場所が保育園にあるのは、ママにとってとてもうれしいことだと思います。本日はどうもありがとうございました!

園内には教室の壁から廊下、お庭まで、あらゆる場所に遊びを通して自然と学びが生まれ、深まるような工夫がされていて、温かみのある手づくりのおもちゃがたくさんありました。こんな園で子ども時代を過ごせたら本当に楽しそう!

そして園長先生やスタッフの方々の子どもを一人の人間として尊重する保育への姿勢には、mamaPRESS編集部スタッフも感動しました。 茶々保育園グループのような取り組みが、全国の保育園にも広がることを期待したいですね!

『茶々保育園グループ』とは?
東京、埼玉、神奈川、千葉、群馬の首都圏を中心に12園を展開している保育園グループ。
“オトナな保育園”をコンセプトとし、子ども一人ひとりに“丁寧に寄り添い、一人の人間として尊重する”という理念のもと、型にとらわれない柔軟な発想で先進的な保育に取り組んでいる。また、保育士の地位向上に向けて“スタッフの名刺制度”を導入するなど、業界を変える新たな取り組みも積極的に行っている。2017年4月に『茶々そしがやこうえん保育園』『茶々とどろき保育園』を開園予定。
茶々保育園グループ公式サイト

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mamaPRESS編集部

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