2015.07.28
育児と仕事の両立に利用したい!短時間勤務
念願の赤ちゃんが生まれて、自分の体調も良くなったあと、会社への復帰を考えたときに一番気になるのが育児と仕事の両立ですね。
出産後の女性が復職するときに多くの方が利用しているのが短時間勤務というものです。
短時間勤務ってどんなもの?
「改正育児・介護休業法」により、子どもが3歳になるまでは一日原則として6時間の短時間勤務が可能となっています。
この制度は、正社員の方だけでなく、時間給契約のパートタイマーさん、1年以上雇用されている有期雇用契約で働く人で、実質6時間を超える所定労働時間で週3日以上の所定労働日があるなら適用されます。
つまり、この制度を利用すれば、朝9時に出勤したら午後4時まで(休憩時間1時間)働けばよいということになります。
短縮された分のお給料は?
ただ問題点が一つ。短時間勤務を利用すると、短縮された分の給料は必ずしも支払われないということです。というのも、「改正育児・介護休業法」では、短縮された分の賃金の保障を求めていないからです。
また、賞与や退職金の勤続勤務年数の算定からも、短時間勤務の時の分を差し引くことは不利益な取り扱いには当たらないと考えられているため、当座の給料だけでなく、将来的にもトータルで減額になることがあります。
子供一人を育てるのに最低でも3000万円と言われている今、給料が減るのは家計にも大ダメージですよね。
それでもその後の仕事を考えると、短時間勤務でも利用したほうがスムーズに元の仕事に復職できるという点ではメリットがあります。
かわいい盛りのお子さんとは、できるだけ長い時間一緒に過ごし、成長をともに喜び、かけがえのない家族の思い出を作りたいものですよね。
育児をしながら働くというのは、周囲の理解や制度がないと難しいものです。ですが、短時間勤務を上手に利用して、育児と仕事をぜひ両立してくださいね。