2019.09.27
シッター技能の信頼度は国のお墨付き!?『認定ベビーシッター』【育児が経験になる資格Vol.7】
共働き家庭や核家族の増加、待機児童の増加などから子どもの預け先として『ベビーシッター』を利用する家庭も増えています。
その一方、日本では特定の資格を持っていなくてもベビーシッターとして働けることから、就業中の事故やトラブルのリスクを減らす上で、より専門的な知識を持ったシッターの擁立が課題となっています。
共働き世帯がますます増え、今以上にニーズの高まりが期待できるベビーシッターというお仕事。資格を持っていると、今後さまざまなシーンで活躍する機会が増えそうですが、たくさんある民間の資格の中からどれを選べばよいか悩むところですよね。
そこで今回は、数あるシッター資格の中でも、知識・技術・経験の信頼性で定評のある『認定ベビーシッター』をご紹介します。
『認定ベビーシッター』とは
ベビーシッターに関する“国家資格”というものは現時点では存在していませんが、“民間の資格”は複数存在しています。今回ご紹介する『認定ベビーシッター』は、公益社団法人全国保育サービスが認定している資格です。
この協会は1989年設立の『全国ベビーシッター協会』を前身としており、約30年もの長い歴史を持っています。
国から依頼を受けてベビーシッターの派遣なども行っている協会で、厚生労働省の公式HPでも、ベビーシッターを利用する際の留意点として「認定ベビーシッター資格登録証の確認」を勧めていることなどから、信頼度の高さは国のお墨付きともいえるんです。
資格を取得するには、協会が実施する認定試験に合格することが条件とされています。有資格者は、「ベビーシッターとして必要な職業倫理を備え、専門知識・技術を有し、さらにそれに基づく実務経験を有している者」とみなされます。
受験資格には『実務経験』が必須!
『認定ベビーシッター』は、一定の要件を満たした人が受験できる仕組みになっています。それが以下の3つです。
- 満18歳以上の者
- 全国保育サービス協会主催の研修を受講し修了していること
- ベビーシッターの実務経験を有していること
他の民間資格と大きく異なる点は、受験資格に“ベビーシッターとしての実務経験”が求められているということでしょう。
実務経験には、家庭訪問型のベビーシッターの他、ファミリー・サポート・センター事業、自治体が実施する家庭的保育事業、協会会員事業者が運営する保育施設などでの経験があげられます。
経験時間は特に問わないとされているので、すでに保育関連のお仕事をされていて、さらにステップアップしたいという方は受験を検討してもいいですね。
『資格登録証』の有効期限は5年。一度更新すれば一生涯の資格に!
資格の認定試験は、選択式問題40問と400字以内の記述式問題1問で出題され、試験時間は90分。ベビーシッターとしての基礎知識から専門的知識、技術などをはかるための問題で構成されています。
無事に合格すると受験費用(税込11,330円)とは別に、認定登録料として4,120円を別途支払い、資格認定証・登録証を発行してもらえます。資格認定証には初回5年の有効期限がありますが、更新すれば一生涯の資格となりますよ。
『実務経験』がない場合の取得方法は?
全国保育サービス協会では、保育士養成校において『認定ベビーシッター』資格を付与する制度を設けています。全国にある資格取得指定校(短大や専門学校など)に通うことで、保育士資格とベビーシッター資格の両方を取得できるのが特徴です。
短大や専門学校で本格的に保育について学びたい、という方はこちらのカリキュラムの有無もチェックしてみるといいでしょう。
民間の類似資格に比べて取得までの時間や費用はややかかるものの、それだけに信頼度の高さに定評があるのも納得ですよね。
今後ますます社会で活躍の機会も増えることが予想されるベビーシッターの仕事、すでに協会が指定する実務経験があるというママは、資格取得にチャレンジしない手はありませんよ!
PHOTO/Africa Studio/shutterstock
参照/
ACSA 公益社団法人 全国保育サービス協会「ベビーシッター資格認定試験のご案内」
WOMOREMagazine「ベビーシッターの資格で迷ったら!資格が取れる講座の比較のポイント」
厚生労働省「ベビーシッターなどを利用する時の留意点」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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