子育てに自信がないママにもおすすめ！『育児セラピスト』とは？【育児が経験になる資格vol.5】

「私、子育てに向いてないかも…」と感じることは、誰にでもあるのではないでしょうか。自分の子育てに自信がなく、正しい子育ての知識やスキルを得たいというママにこそぜひ挑戦してもらいたい資格が『育児セラピスト』です。

受講期間と試験はわずか1～2日と超短期集中だから忙しいママにもおすすめできるうえ、取得する資格レベルによっては育児指導や教室運営のノウハウまで学べるから、ゆくゆくのキャリアアップにも期待できるんです！

『育児セラピスト』とは

育児セラピストは、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が認定する民間資格です。

最近は核家族が多く、昔のように身近な育児経験者からアドバイスをもらうことも減りました。今はインターネットで何でも調べることができますが、全てが正しい情報ではないという落とし穴があり、誤った情報に踊らされて不安を抱えているママも多いはず。

このような背景から、より正確な子育てについて知りたいというニーズに応えるために誕生したのが『育児セラピスト』です。

育児セラピストは、育児の正しい知識とスキルを身につけた、いわば“育児の専門家”。育児中のママは我が子の子育てに活かすことができますし、保育士など保育や教育に携わる人であればスキルアップにも活かせます。

資格取得者の中には、子育て支援の現場でベビーマッサージなどの親子教室を開講したり、認定講師として活躍する人もいるとあって、子育て支援の現場でも大いに活かされています。

資格種類は3つ！

資格の種類は『育児セラピスト前期課程（2級）』『育児セラピスト後期課程（1級）』『育児セラピストシニアマスター』の3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

育児セラピスト前期課程（2級）

こちらは主に自分の子育てに役立てたい人向けで、日常的な保育の知識やスキルを身に付けます。心理学におけるアタッチメント理論を軸に、0〜6歳までの発達心理学を学び、ベビーマッサージなど子どもとの愛着関係を築く営みについても学びます。

育児セラピスト後期課程（1級）

育児セラピスト前期課程（2級）のカリキュラムを終了した人向けで、育児を指導できるレベルの知識・スキルを学ぶ、より専門性の高い講座です。

育児の専門家として発達心理学、社会学、アタッチメント理論、コフート理論などを学ぶほか、指導者・アドバイザーとして活躍するためのカウンセリングスキルや対人援助スキル、イベントや勉強会などの企画・運営についても学べます。

育児セラピストシニアマスター

育児セラピスト後期課程（1級）修了者を対象とし、子どもだけでなく、大人の発達心理学や自己実現まで学ぶ最高位の資格です。組織の管理者、会の運営者としての知識とスキルも身につけることができます。

受講～修了まで1～2日の短期集中！

資格を取得するには専用講座を受講する必要がありますが、どれも1～2日と超短期で取得できてしまうのが特徴です。

講座を受講できるのは東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・仙台の6都市となっています。通信講座はありませんので、通学で受講する必要がありますが、受講期間が短期間なので、遠方からでも比較的受講しやすいでしょう。

育児セラピスト前期課程（2級）

受講資格はなく、1日の講義と実践ワークを受けるだけです。前期課程ではディプロマ（修了証）のみで試験はありません。受講料は50,000円（税別）です。

育児セラピスト後期課程（1級）

受講資格は育児セラピスト前期課程（2級）修了者。受講は2日間に渡って開催され、受講後に試験があります。受講料は100,000円（税別）で、試験料も受講料に含まれますが、合格後には資格認定申請料20,000円（税別）が別途必要となります。

育児セラピストシニアマスター

受講資格は育児セラピスト後期課程（1級）修了者。2日間の受講後に試験があります。受講料は150,000円（税別）で認定試験料は10,000円（税別）。合格後は資格認定申請料25,000円（税別）が別途必要となります。

自分の子育てに活かすために勉強を始めたとしても、知識が深まれば同じ悩みを持つママたちの役に立てるような仕事に就きたくなりますね。

『育児セラピスト』は子育ての正しい知識を身につけたい方から育児のプロになりたい方まで、幅広くおすすめできる資格です。気になる方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Photo／Antonio Guillem／Shutterstock
参照／ 一般社団法人 日本アタッチメント育児協会「育児セラピスト 認定講座」
チャイルドマインダー認定資格取得総合ガイド「育児セラピスト」
WOMORE magazine「子育てに役立つ資格「育児セラピスト」とは」