2016.02.10
100点満点のお産になった!~わたしのソフロロジー出産体験記(1)~
痛みと向き合うことでお産をポジティブに捉え、ヨガの呼吸法で陣痛を和らげる出産法『ソフロロジー』。筆者は昨年夏、このソフロロジーを取り入れて3人目を出産しました。どこで習ったわけでもない、完全な自己流ソフロロジーでしたが、本当に心から満足できたお産になりました。
そのおかげか、その後の新生児のお世話もなにひとつ辛いと感じず、ただただ愛しいばかり! そこで、これから出産を控えている妊婦さんに向けて、私のソフロロジー出産体験記をお伝えしたいと思います。
過去のお産への後悔
筆者がどうして3人目にしてソフロロジーを選んだのか。それは、過去2回のお産に対して、少し後悔があったからです。1人目は、陣痛がきてから出産まで24時間かかりました。なかなか子宮口が開かず、いきみ逃しが本当に辛かった…。あまりの痛さに何度も叫びました。いま思い出しても恥ずかしいくらい、本当に獣のように叫びまくった、そんな記憶が強烈に残っています。
2人目は、ヨガの呼吸法をしっかり取り入れたおかげで、分娩室に入るまではスムーズでした。長く息を吐き、陣痛がきたときに腰の辺りをぐっと夫に押さえてもらったことで、かなり痛みを逃せたと思います。ただ、いきみ始めてからは予想外に時間がかかり、途中で何度も心が折れそうに…。分娩所要時間は6時間と、1人目の1/4でしたが、「思っていたよりもうまくいきむことができなかったな」、と今でも少し心残りだったのです。
そして3人目。これで出産は最後のつもりなので、悔いのないお産にしたい。そう思いつつも、実際何を準備したらいいかわからないまま、臨月を迎えたのでした。
お産は辛くない、楽しいもの?
「いいお産にしたい」とは思いながら、予定日はどんどん近づいてきます。急激に襲ってきた出産への不安と恐怖から、お産に関するブログを読み漁っていました。そんな中で、広島のフジハラレディースクリニック院長・藤原紹生さんの『世界で一番幸せなお産をしよう!』という本に出会ったのです。
「痛い、辛い、怖い」お産ではなく、「楽しくて、幸せで、満足できる」お産を。この本には、そんなメッセージが詰まっていて、正直かなり衝撃を受けました。陣痛はものすごーく痛いもの。お産は壮絶な戦い。「出産=痛い」と私自身、そう思い込んでいたからです。その先入観が結果、自分のお産を痛く苦しいものにしていたのだとしたら、「まずはその思い込みを捨てよう!」と思ったわけです。
出産間際に、ソフロロジーを猛勉強!
そんな意識改革をした直後、知り合いの人から「痛くなってきたら、全身を緩めてあげてくださいねー。私は2人目をソフロロジー出産したのですが、全然痛くなかったですよ!」とメッセージをもらい、「え、なに?全然痛くない?ソフロロジーってナニモノ?」と。これが、私のソフロロジーとの出会いです。
それまでは、言葉こそ聞いたことがあったけれど、ソフロロジーについてなんの知識もありませんでした。なぜか「すごく特別なもの、無痛分娩に近いものだから、私には関係ない!」なんて思い込んでいました。これも、よくない先入観ですよね。
実際にソフロロジー体験者の話を聞けたことで、俄然やる気になった私。この時点で、実に予定日4日前でした。「時間がない!でもやるだけやりたい!」と、ソフロロジーに関するサイトを調べまくり、図書館にも慌てて本を借りに行きました。付け焼き刃的な勉強にはなってしまいましたが、出産直前に、幸せなお産にするための情報収集ができたこと、そしてイメージトレーニングを集中してできたおかげで、100点満点のお産になったのだと思います。
具体的に、出産前に意識したことや練習したことは次の記事でご紹介しますが、何よりも「ソフロロジーって特別なもの」、「専用の資料やCDがないとできないもの」、「ソフロロジー出産を扱う産院でしかできないもの」と思っている人に、声を大にしてお伝えしたい!
「安心してください、出産ギリギリからでも、普通の産院でも、これまでまったく知識がなくても、ソフロロジー出産はできます!」
いまお腹に赤ちゃんがいる妊婦さん、ぜひ『ソフロロジー』というワードを頭の片隅に置いておいてもらえたら嬉しいです。
TOP PHOTO/David Salafia
参考文献/世界で一番幸せなお産をしよう!(藤原紹生/ザメディアジョン)
水谷 花楓
東京の出版社で雑誌広告営業を7年間、その後、結婚して大阪に移転、リフレクソロジーの資格取得、受付嬢、社長秘書とやりたかった職種はすべてクリア!現在は、パンダで有名な和...
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