100点満点のお産になった！～わたしのソフロロジー出産体験記（2）～

痛みと向き合うことでお産をポジティブに捉え、ヨガの呼吸法で陣痛を和らげる出産法『ソフロロジー』。これは、3人目をソフロロジーで出産した私の出産体験記です。第2回の今回は、ソフロロジーを知ってから出産するまでのわずか6日間で、私がやったことをご紹介します。

前回はこちら
100点満点のお産になった！～わたしのソフロロジー出産体験記（1）～

「痛い」というワードは絶対に禁止！

「出産は怖くない、陣痛は痛くない」という意識で臨むと、本当にお産が楽しく素敵なものになる。広島のフジハラレディースクリニック院長・藤原紹生さんの『世界で一番幸せなお産をしよう！』を繰り返し読んでそう学んだ私は、まず、こんな決意をしました。

陣痛が来たら、出産が終わるまで「痛い」とか「しんどい」とか、すべてのネガティブワードを禁止する！

「痛い」と口にすれば、本当に痛く感じてしまう。だったら、「痛い」って言わないようにしよう！　と思いました。ちなみにこの決意は、1回だけうっかり「痛い！」と呟いた以外、見事成し遂げることができました。

繰り返し練習したのは、呼吸法と脱力すること！

ソフロロジーの呼吸法は、口を軽く開け、ゆっくりゆっくり長く息を吐く。息を吐ききったら、自然に息を吸い込むこと。マタニティヨガでも習ったこの呼吸法を、何度も何度も練習しました。いざ陣痛が来てパニックになっても、体が覚えていればきっとできる、そう信じて、暇さえあれば、ながーく息を吐いていました。

それから、体を緩める、脱力する練習もしました。陣痛がはじまったら、いざ赤ちゃんが動き出すとき。全身をリラックスさせて、ゆっくりと、たくさんたくさん息を吸って、産道を緩めて広げてあげる。そうすると、赤ちゃんが産道を通ってきやすいと聞いたからです。

反対に「痛い！痛い！」と力が入ってしまうと、筋肉が収縮して産道が狭くなり、赤ちゃんに十分な酸素が行き渡らないので、苦しい想いをさせてしまうと言います。だからこそ、ママにとっても赤ちゃんにとっても、体をリラックスさせることがとっても大切なんですね。

しかし、この”体をリラックスさせる”ことは、簡単なようで結構難しいものです。痛みを感じているときは余計にそう感じます。だからこそ、何度もイメトレをしていたおかげで、当日もうまくソフロロジーの呼吸法ができたのだと思っています。

何よりも効果があった、イメージトレーニング

そう、出産までの数日間、呼吸法と脱力の練習以外に私が何をしていたかというと、当日のイメージトレーニングでした。

陣痛が始まる　→　とにかく体を緩める　→　産道が広がる　→　息をたっぷり吸う　→　お腹の赤ちゃんに酸素が行き渡る　→　赤ちゃんがゆっくり降りてくる　→　いきみと共に赤ちゃんの頭が見える　→　元気に産まれる！

これを何回もシミュレーションしつつ、呼吸法を練習しながら過ごしました。繰り返しイメトレしていると、だんだんと陣痛が来るのが楽しみにすら感じられるようになるのです！　この頃には、お産に対する不安や恐怖感は無くなっていました。陣痛＝痛い、怖いと思っていた数日前とは別人のようですよね…。

他にも、爪を揉むと自律神経を安定させ、リラックスできるということを知り、手の親指から人差し指、中指まで、爪の生え際を10回ずつ強めに押し、小指は20回ずつ押す、という運動をよくやっていました。（薬指の刺激は、興奮させる作用があるので要注意！）また、整体の先生に教えてもらった、骨盤が開きやすくなる足裏の関節も刺激したりしていました。

とはいえ、主に出産までにしておくことは、呼吸法と脱力の練習とイメトレ、これだけだったように思います。ソフロロジーって、思っていたよりも簡単でしょう？「専用のCDを聞いて瞑想しましょう」などいろいろ専門書には書かれているものもありますが、ぶっちゃけ、やらなくても大丈夫のように感じました。お産をポジティブに捉える意識さえ持っていればOKだと思いますよ。

いざ、陣痛が来た当日の様子は、次の記事にて詳しくお伝えします。

TOP PHOTO／Tobias Lindman
参考文献／世界で一番幸せなお産をしよう！（藤原紹生／ザメディアジョン）