2015.12.19
生理前のそのイライラ、機嫌じゃなくて体調が悪いんです
生理前にいつも不調を感じる人は約4割、時々不調を感じることがある人も、含めるとなんと約9割の人がなんらかの不調を感じています。
かくいう筆者も以前は生理前のむくみが気になった程度でしたが、産後イライラや肌荒れなどさまざまなトラブルを感じるようになりました。
これまでは『生理前のヒステリック』などと言われることもありましたが、実はこれ、『PMS(生理前症候群) 』という症状で薬や心がけで軽くすることも可能なんですよ。
だるい、ゆううつ…これはPMSの症状です
生理前になるとなんだかだるい、吹き出物が出る気がする。症状の軽い人はそれらを生理前のサインのように捉えているかもしれません。
一般的にはだるさを感じたり頭痛や腹痛、便秘や下痢などの身体症状や、ゆううつ、無気力、不眠、集中力の低下などの心的不調を感じる人が多いようですが、その症状の出方は人それぞれ。ひどい人になると、暴力的になったりうつ病に似た症状が出る人もいるそうです。
PMSの犯人は、プロゲステロンという女性ホルモン
実はこのPMS、女性ホルモンの仕業なんです。女性のカラダには、生理周期にあわせてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが交互に分泌されています。
エストロゲンは生理後~排卵までに分泌され、妊娠に備えて子宮内膜を厚くします。一方プロゲステロンは排卵後に妊娠を継続させるために分泌されるホルモンで、このホルモンがPMSの要因だと言われています。
では、女性すべてに分泌されているホルモンなのに、症状が軽い人や重い人がいるのはどうしてなのでしょうか。
PMSの症状を軽くしたい!何から始めればいいの?
PMSの症状を重くする要因としてストレスや体調、自律神経系の乱れなどが考えられています。几帳面な人や神経質な人ほど症状を感じる人が多い、という傾向もあります。
しかしそんな症状も、甘いものやカフェインを控えたり、体を温めることでも改善すると言われています。
PMS対策に効果的なサプリメントも数多くあります。大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似た作用があることは有名ですが、PMS対策にもイソフラボンは有効です。
美容サプリのイメージが強いプラセンタも、PMSを和らげる効果があるそうです。
ですがどうしても症状が辛い、改善しない場合は迷わず婦人科を受診しましょう。避妊薬のイメージが強いピルもPMSを軽減してくれます。漢方薬で症状を軽くすることもできますので、あなたに合った治療を受けることができますよ。
筆者自身、体を温め、豆乳や大豆製品を積極的に摂るようになってから、少しイライラが改善したように思います。と言っても育児や仕事、家事に奮闘するmamaPRESS世代はストレスが溜まりますよね。
時には「今日は生理前でちょっとイライラしてるから」と宣言して、ママ業や主婦業の手を休める時間を作ってみてくださいね。
参照/
ユニチャーム 生理の基礎情報
健康ダイエット 女性ホルモンは最高の美容液!?生理周期とお肌の関係
なりやすい性格もある!? 『PMS(月経前症候群)』をパートナーに理解してもらうには
minami
1984年生まれ。新卒で入社した会社で求人広告の書き方を覚え、人に何かを伝えることの楽しさを知りました。退職後は求人関連のコラムを書いていました。今は4歳と1歳の怪獣2匹に囲...
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