2017.04.15
シングルマザーの現実と、キャバクラで働く前に注意すべきこと
キャバクラで働き続けるのは危険な面も!?
Photo by Angelo González
シングルマザーにとって、メリットが多いように感じる“キャバクラ”。ですが、もちろんデメリットも存在します。
(1)預け先をどうする?
変則的な時間での勤務になりやすいため、子どもの預け先を見つけるのに苦労しているママは多いようです。
なかなか公立の保育園に預けるのは難しいため、夜遅くまで預かってくれるような無認可保育園などに預ける必要が出てきます。ただ、あわてて探して環境が悪いところを選ばないように注意してください。
キャバクラ経験のシングルマザーに聞いたところ、「近所に住む妹の家族が見てくれていた」とのこと。身近に支援者のいる恵まれた環境でないと、なかなか継続するのは難しい仕事といえるかもしれません。
(2)子どもの健康と自身の健康
夜中に迎えに行く生活は、子どもの生活リズムが崩れることにもつながります。それだけでなく、お酒を飲む必要があるので、お酒に弱いママは体を壊してしまうことも。
また、「キャバクラ嬢になったことで、周囲からは白い目で見られるようになってしまった」などという声もあり、ストレスから体調を崩すケースもあるようです。
キャバクラは次へのステップの1つと捉えるべし
偏見も多く、体力的にも精神的にも継続するのが難しい仕事であるのは、事実。「いつ頃までやるか」、「昼の仕事につくために資格を検討する」など、キャバクラは今後のキャリアアップへのステップの1つとして考えるのがいいかもしれませんね。
実際、ゆくゆくは別の仕事に就きたいと思ってはいるものの、専門学校など勉強に充てるお金と当面の生活費のために、期間を決めてキャバクラで働いているという女性も多いのです。目的と目標を持ってトライすることをオススメします。
働きながらでもとりやすい!シングルマザーにおすすめしたい資格
せっかくなら、キャバクラで働きながら資格を取り、キャリアアップを図るのも1つの手です。
(1)資格手当が出るもの
資格取得にあたって、国から手当が受けられる資格がシングルマザーにはおすすめ。
以下のような資格を取りたい場合、ひとり親世帯向けの『高等技能訓練促進費事業』を利用すれば月額10万円 (市町村民税非課税世帯の場合)の支援が受けられます。
看護師
看護系は求人が多い職種なので、就職先が多くあります。資格取得まで時間はかかりますが、支援を受けつつ取得でき、その後も比較的安定した生活を手に入れやすい資格といえます。
介護福祉士
介護業界全体が人材不足にあるので就職しやすいです。それだけでなく、正職員・パートなど、自分に合った時間帯で働きやすいのも魅力の1つ。将来にわたって続けられる仕事になりえますし、施設の数も種類もたくさんあるので自分に合ったところを見つけやすいです。
また、介護福祉士として働きながらケアマネージャーを目指せるので、キャリアアップも収入アップも同時に叶えやすい資格ともいえるでしょう。
(2)医療事務
いわゆる週休2日、朝9時から夕方5時までのお仕事を探したい場合、おすすめなのが医療事務です。通信講座などで取得でき、隙間時間に勉強できるため忙しいシングルマザーも比較的資格を取りやすいでしょう。
(3)ファイナンシャルプランナー
シングルマザーでファイナンシャルプランナーの資格を持っている方はとても多いです。3級であれば、合格率も60%程度になります。
保険、金融、住宅メーカーなど、就職先も多く、また独立もしやすいというメリットもありますので、子どもとの時間を大切にしつつ、働くことができる職業ではないでしょうか。
また、家計を上手に管理する知識を身につけることができるので、プライベートでも活躍してくれる資格です。
キャバクラでの勤務経験を活かして起業したシングルマザーも
キャバクラでの勤務の経験をその後のキャリアに活かすという選択肢も。シングルマザーとしてキャバクラで2年働き、その後、企業の社長としてセレクトショップとWEBショップを開業したママもいます。
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「キャバクラで働くことがダメ」というわけではなりません。ただ生活のためだけでなく、その経験を自分の将来のために何らかの形で活かすという意識を持つようにしてみてはどうでしょうか。そうすることで、今とは少し違う未来が見えてくるかもしれません。
PHOTO/Alex Volot/Shutterstock
参照/
独立行政法人 労働政策研究・研修機構「調査研究結果データベース詳細情報」
厚生労働省「平成23年度全国母子世帯等調査結果報告」
全国青少年教化協議会「「がんばって、ママ!」―シングルマザーはつらいよ―」
厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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