2016.01.26
なんとなくで起業して大丈夫?ママの『プチ起業』をぶった切り!
最近、ブームの兆しが見える『プチ起業』。特技と経験を活かして『プチ起業』するママが急増しているようです。子どもの預け先がないママや、空いた時間を有効利用したいママなどに人気です。
しかしその裏で、ママ起業家を批判する声や、勉強しているつもりがカモにされるなど、決して良い話ばかりでないのも事実です。
ママに人気の『プチ起業』って?
『プチ起業』とは事業を立ち上げることですが、「プチ」が付く理由として、収入よりも自分らしさを重視した傾向があります。結婚出産を機に、社会とのつながりが薄くなったと感じるママも多いはず。「誰も自分の頑張りを認めてくれない」「自分の理想としていた人生ではない」「何か社会に貢献したい」などさまざまな欲求が募って「自分に何ができるだろう?」と考えたことがあるのではないでしょうか?
自分の特技や経験を活かして、大きな利益はなくとも育児や家事の合間にマイペースで仕事ができる。それが『プチ起業』です。大きく分けて以下のようなものがあります。
スクール系
料理・ベビーマッサージ・ヨガ・ダンス・フラワーアレンジメントなど
ビューティー系
ネイル・まつげエクステ・エステ・マッサージ・メイクアップなど
もの作り系
洋服・アクセサリーなどのハンドメイド
ショップ系
ネットショップ・カフェ・SOHOなど
まわりにこんな『ママ社長』いませんか?
1円カンパニーなどと言われるように、現在は起業するのにハードルはそれほど高くありません。個人事業であれば、簡単な手続きで起業できます。しかしこの簡単さが罠でもあり、勘違いしているママ社長もいます。
事例1
お菓子作りが得意なAさんは、お菓子を作ってはママ友や子どもたちに配っていました。その評判が良かったので料理教室を開講することにしました。SNSを使って教室を宣伝したり、チラシを作ってママ友を誘ったりするようになると、ママ友たちからは「資格があるわけじゃないしね」「確かにおいしいけど所詮は素人だし」などの理由で、生徒はなかなか集まらず、ママ友との間にも溝ができてしまいました。
事例2
健康や美容に気を使うBさんは、あるとき友人から健康セミナーに誘われました。そこでは商品だけではなくビジネス会員として登録することをすすめられました。数万円で起業できると聞き、すっかり事業家気分になったBさん。商品を友人にすすめたり、資格を取るためのセミナーなどせっせと通いましたが、商品は売れず、収入どころか支出ばかりが増えていきました。
『プチ起業』で気をつけたいこと
悪い事例を挙げましたが、『プチ起業』することで充実した生活を手に入れているママも実際にいます。テレビや有名ブロガーなどを見ていると、「あんな風になりたいな」と思うママ社長っていますよね。
これから『プチ起業』してみたいと思うママや、すでに起業しているママが気をつけたいことがあります。
“ママ社長”は嫉妬される存在だと心得ること
やりたいことを仕事にして、時間も自由で、生き生きとしてetc。女性はこういう存在に嫉妬するものです。悪く言う人がいるのも覚悟してください。
最初のプレゼン相手は”家族”、まずは家族の理解を得ること
自分のやりたいことを事業として展開するならば、家族の理解は不可欠です。
モチベーション維持は大切だが、一人相撲になるべからず
まわりとの温度差があると段々と人が離れていってしまいます。事業は人とのつながりが大切。どんな人間関係であってもコミュニケーションのバランス力は必要です。
『プチ起業』でも趣味ではなく仕事だと自覚すること
マイペースでできるのが『プチ起業』のメリットですが、仕事である以上は責任が発生します。趣味の延長ではないのでご注意を!
起業した意義をぶれずに持ち続ける、初心忘れるべからず
「なぜこれをやろうと思ったのか?」初心を忘れず、ポリシーを大事にしてください。
私も個人事業主ですが、社会人だった頃以上に人間関係や仕事への責任は重くなりました。しかしそれ以上にやりがいを感じられるのが起業の醍醐味だと思います。何度か失敗を繰り返しながら、それも経験となって身に付いていきます。
何かやりたいと思うのなら、まずはやってみませんか? その第一歩は、「なんとなく」ではなく明確な「やりたい意義」を見出すことです。
参照/
プチ起業My Story「What’sプチ起業」
東洋経済オンライン「「なんとなく」で起業する“ママ社長”に物申す
津田マリリン
1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...
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