2018.04.11
PTA活動どうする?専業主婦とワーキングママが協力しあうコツ
4月になると始まるのが“PTAの役員決め”。近年ワーキングママが増えているにもかかわらず、活動は平日の日中にあることも多く、専業主婦のママからもワーキングママからも、双方からそれぞれの不満があがり、問題となっている学校も多いのだそう…。
それぞれが負担の少ない状況で活動をしていくためには、どうすればいいのでしょうか?
専業主婦とワーキングママ、それぞれの思いがある
PTA役員を決めるときによく問題になるのが、仕事をしながらだとPTA活動ができないというワーキングママの声と、それにより負担が増えてしまう専業主婦の声。
実際に、PTA活動は、平日の昼間に行われているところもまだまだ多く、ワーキングママの中には、仕事を休んでまで活動に参加しなければならないことに不満を感じているママや、申し訳ないと思いつつも、なかなか仕事を休める状況ではないママもたくさんいることと思います。
その一方で、専業主婦の人の中には、「働いているのは自己都合なのに、どうして私たちがすべてカバーしなくてはならないの。」と憤りを感じているママや、「仕事をしている人はお金をもらっているけれど、PTAはお金ももらえず、損している…。」と感じているママもいます。
もちろん、どちらが正しいというのではなく、双方の言い分はそれぞれに納得するものがあると思います。だからこそ、この負の状況を悪化させてしまっているのかもしれませんね。
それぞれの得意分野を活かしたPTA活動を!
では、この2パターンのママたちが協力して活動するために、こう考えてみるのはどうでしょうか。
専業主婦の大きなメリットは、ワーキングママに比べて時間の融通が利きやすい点。平日の昼間にしかできないような活動(町内会とのやり取りや買い出しなど)は積極的に引き受けていくようにすると、ワーキングママの役員さんも助かりますよね。
また、ワーキングママも普段社会に出て仕事をしている分“効率のよい動き方”についての知識に長けているのでは?「ここはこうしたほうがもっとスムーズにいくはず!」という提案は、どんどん挙げてみて、新しい仕組みづくりをしていくとよいのではないでしょうか。
「専業主婦は時間があるんだからできるでしょ」「仕事を理由に逃げるなんてズルイ!」とお互いを責め合うのではなく、“自分だからできること”で活動に協力するのが、最善の策のように思うのです。
これからのPTA活動のあり方を考える
時代の流れは確実に変わっています。昔は専業主婦が主流だったので、PTA活動もハードルがそう高くはなかったかもしれませんが、今はワーキングママの割合がかなり増えているので、なかなか今までどおりのシステムではうまく機能しないのも事実。
では、どうすればみんながストレスフリーな活動を行えるのでしょうか。
たとえば、今はスマホやパソコンなどで簡単に複数人が連絡を取り合える時代ですよね。それを利用してちょっとしたことなどを前もって確認したり、みんなが集まる会議の前に、事前に意見を募っておいたりするのはどうでしょう。
実際に集まって話し合いをするときまでにある程度話が進んでいれば、会議はスムーズに終わり、結果的に大幅な時間短縮になるという可能性も大いにあるのではないでしょうか?
また、活動時間も臨機応変に見直してみる必要がありそうです。
その人によって活動しやすい日時はどうしても異なるので、「平日のお昼じゃないとダメ!」などというのではなく、構成されたメンバーの都合を確認し、ワーキングママでも参加しやすい時間帯にするように工夫してみるとよいかもしれません。
例えば、“朝イチに始まってお昼前には終わります”という時間帯なら、「それなら午前中だけ仕事を休んで参加できるかも」というワーママもきっといるはず。また、メンバーによっては、たまには平日の夜や土日に活動するのもよいかもしれませんね。
誰かに負担がのしかかるのではなくて、みんなが上手に、自分ができる時間と範囲で協力することがとても大切だと思いませんか?
近年はこうした問題を受けて、PTA改革をしている学校も少しずつ増えているのだとか。mamaPRESSでも過去に紹介しているので、参考までにぜひ読んでみてくださいね。
実はボランティア団体なんです!今こそ考えたい『PTA』のあり方
最後に。PTA活動に参加するメリットとは?
筆者自身も幼稚園・小学校とPTA役員を引き受けた経験がありますが、正直最初はあまり気が進みませんでした。でも実際に経験してみて思ったことなのですが、大変だなと思うこと以上に“やってよかった!”と思うことのほうがはるかに多かったのです。
人によって考えは違うかと思いますが、筆者が感じたPTA活動のメリットは大きく以下の3つでした。
- 交流の輪が広がる
- 子どもたちとの距離が近づく
- 学校活動に参画できたという思い出が残る
活動を通じ、ほかのママたちとの輪が広がったり、園や学校での子どもたちの様子を見る機会が増えたりし、また何よりも、PTA活動を経験して学校活動に参画できたという貴重な思い出が1つ増えたことが、自分の中でとても大きかったと思います。
多くのママたちにとって“できれば避けたい”と思われがちなPTA活動ですが、もっともっと多くの人にメリットを知ってもらい、“私に任せて!”と手が次々挙がるような、明るいイメージに変わっていくといいですね。
PHOTO/takasu/shutterstock
参照/
PRESIDENT Online「ワーママVS専業主婦、PTA冷戦の行方」
ダ・ヴィンチニュース「キーマンを待つしかないPTA、終わらない「専業主婦vsワーママ対決」」
サイボウズ式「PTAを専業主婦まかせにする時代ではない!?──できるビジネスパーソンが語る「PTA活動 10のメリット」」
東洋経済ONLINE「永遠の謎?PTAは、なぜこんなにモメるのか」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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