2015.12.26
夫婦の絆が強まる!?『ヒプノバーシング』って何?
1989年に誕生したアメリカの出産準備プログラム、『ヒプノバーシング(HypnoBirthing)』。セレブが実践したとのうわさもあり、話題になっています。ヒプノバーシングは、どんなプログラムなのでしょうか?
『ヒプノバーシング』=『催眠出産』!
『ヒプノバーシング』は、マリー・モンガンという人がアメリカで作った出産準備プログラム。現在では世界47か国に広がっています。日本語で言えば、『催眠出産』という意味です。ただ、催眠と言っても本当に眠るわけじゃありません。深くリラックスすることで、自然で穏やかな出産ができる、というもの。
それによって、
- 痛みや医療介入、産後うつ、骨盤の負担などが減る
- 一緒に教室に通い、分娩時にも立ち会うため、パートナー(夫)との絆が強まる
- 赤ちゃんが穏やかになり、よく食べてよく眠り、夜泣きも少ない
などのメリットがあると言われています。
※ただし、もちろん人によって感じ方は異なります。
『夫婦で』決められたプログラムを15時間程度受講するというのが基本です。学ぶ内容は多岐に渡ります。項目がとても細かくわかれていますが、主に、下記のようなことを学ぶことができます。
- 出産に関する知識
- 呼吸法やエクササイズ、マッサージ
- リラクゼーション法
- パートナー(夫)の役割
- 赤ちゃんとの結びつきを深めるためのワーク
- バースプランの準備
ソフロロジーとの違いって?
出産法についていろいろと調べている人は、「ソフロロジーに似てない?」と思うかもしれません。確かに『痛みが減る』という面で似た部分もありますが、違う部分もあります。
ソフロロジー法は、元々ヨーロッパで生まれたもの。医師が開発したものなので、産院で取り入れているケースも多いです。また、CD・書籍で独学することも可能。
ソフロロジー法独特の呼吸法を学んだり、決まった音楽や言葉を繰り返し聴いたりします。陣痛に対する不安や恐怖をポジティブな期待感に変え、イメージトレーニングをして痛みを受け入れることで、実際の痛みも和らぎ、育児が楽しくなる、といった効果があると言われています。
ヒプノバーシングは、痛みを受け入れるというより、『そもそも、出産には痛みが伴わない』と考えているため、陣痛という言葉も使わず、『子宮波』という言葉を使います。また、パートナーの役割に、より重きを置いているといえるでしょう。そのあたりの考え方の違いがありますね。
ソフロロジーに比べると受講するのに時間もかかりますが、夫婦で力をあわせて出産を迎えたいという人や、不安感が強い人は試してみる価値あり。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
村山明日香
神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...
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