2017.02.19
親子の絆が強くなる『ベビーマッサージ』【ママがとりたい資格 vol.3】
実際に資格を取り、教室を開いている方に詳しく聞きました!
PHOTO by bengrey
もっと詳しく知りたい!と思った筆者、紀南地方で活躍されている『たまごのあかちゃん』の講師トキワさんにお話を伺ってきました。
Q.ベビーマッサージの資格を取ったきっかけを教えてください。
A.もともとは保育士として産院の新生児室で働いていました。その後、幼稚園に勤務していましたが、結婚・出産を機に退職。
そろそろ仕事復帰したいと考えていたとき、これまでの経験から赤ちゃんと接する機会が多かったこと、また私自身も子どもとベビーマッサージ教室によく通っていたので、自分でも学んで仕事にできたら…と思って、資格を取りました。
「何よりも家庭・子育てを第一にしたい」と考えていたので、通信制の資格取得法を選びました。
Q.資格取得後は、どのように動きましたか?
A.はじめは、ママ友たちに自宅で教えていました。その後、周りの勧めもあって、公共施設を借りて定期的に教室を開くようになりました。
キッズサポートなど市の施設に相談するなど、思いつく場所にはすべて当たってアドバイスをもらいましたね。本当にたくさんの人の協力を得て、ここまできたという感じです。
教室をはじめてから3年ですが、少しずつ口コミで通ってくださる方が増え、現在ではベビーマッサージに加えて、ベビーヨガ、マタニティヨガなどのレッスンも行っています。
Q.正直なところ、収入面はどうですか?
A.これだけで収入を安定させていこうと思うと、正直なかなか難しいと思います。私の場合は、ベビーマッサージで得たお金を、さらなる知識と技術を深めるべくいろいろな講座に参加する勉強代に充てているという感じです。
インストラクター対象のワークショップに参加したり、興味がある講座にはできるだけ足を運んだりして、自分のレッスンにいかしていきたいと思っています。
ときには、ほかの方がやっているベビーマッサージの教室に、娘を連れて参加することも。受ける側のママたちの気持ちを体感してみたりもしていますよ。
正直、がっつり稼ぎたい!という人は、別の仕事の方がいいと思いますね。ただ、赤ちゃんと触れ合うことで癒やされますし、こちらまでパワーと幸せをもらえるので、やり甲斐はとってもあります!
Q.「ベビーマッサージの資格を取ってよかったな」と思うことを教えてください。
A.仕事としてはもちろんですが、自分の子どもに対してもよかったと思うことがたくさんあります。よく「ベビーマッサージは何歳までできますか?」と聞かれるんですが、いくつになってもできるんですよね。
大きくなってから、いきなり「マッサージさせて!」なんて言ったら気味悪がられるかもしれませんが、小さい頃から毎日マッサージしていると、大きくなっても自然にしてあげることができます。
わが家の長男は小2になりますが、今でも毎日マッサージしていますよ。本人もすごく楽しみな時間みたいで。だんだん親から離れて友だち優先になってきてはいますが、毎晩のマッサージタイムが親子の大切なコミュニケーションとなっています。ベビーマッサージを学んでいなかったら、こんなに強い絆はできていなかったかもしれません。
些細な体調の変化にも気づけますし。赤ちゃんの頃は、ベビーマッサージをすることで、私が息子の体調の変化にいち早く気づいてあげられるのがメリットでしたが、今では子ども自身が、自分の体調やしんどいなと思う場所に気づけるようになったみたいです。これも、毎日マッサージを受けている賜物ですね(笑)。
Q.最後に、これから資格を取って仕事にしていきたいというママへ、アドバイスをお願いします。
A.事前に何の知識や経験がなくても資格は取れますが、やはり自分でもベビーマッサージに通った経験があったり、何かしら赤ちゃんに携わる仕事をしていた人の方が、資格は取りやすいかもしれません。
いざ教室を開こうと思っても、国家資格ではないので、施設によっては『マッサージ』という名前が付けられないこともあります。また、助産師の資格を持っている人という条件付きでしか会場が借りられないケースもありますので、少し注意が必要です。
たくさんの教室がありますし、資格を取れる団体もさまざまなので、一番自分に合ったスタイルを見つけていけるといいと思います。お金を稼ぐことが目的というよりも、家庭や子育てを第一に考えたい人、赤ちゃんが大好きで、自分の暮らしを充実させたいという人にはすごくおすすめです。がんばってください!
ママにとっても子どもにとっても、たくさんのメリットがあるベビーマッサージ。自分の子どもが大きくなっても常に赤ちゃんと接していけるなんて、子ども好きの人には魅力的なお仕事ですよね! 興味がある人は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
取材協力/たまごのあかちゃん トキワさん
TOP PHOTO/Oksana Kuzmina/Shutterstock
参照/
ほいくらいふ資格「ベビーマッサージ教室を開業・運営する方法」
日本アタッチメント育児協会「ベビーマッサージ資格発行団体の選び方」
ロイヤルセラピストウェブ「ベビーマッサージの目的と効果」
水谷 花楓
東京の出版社で雑誌広告営業を7年間、その後、結婚して大阪に移転、リフレクソロジーの資格取得、受付嬢、社長秘書とやりたかった職種はすべてクリア!現在は、パンダで有名な和...
詳しくはこちら