2014.02.13
ママになって感じる社会の生きづらさとの向き合い方(後編)
こちらの記事は、『ママになって感じる社会の生きづらさとの向き合い方(前編)』の続きになります。
――なるほど…では、
“生きづらさ”がある時の
解決策や向き合い方はありますか?
佐々木:おそらく、自分の力だけですぐに改善できるものばかりではないですよね。例えば障害者である事実を変えるのはすごく難しい。ママさんでいうと旦那と反りが合わなくて別れるかもしれない、とか。でも過去と他人は変えられない。
だから「今こういう状況だから仕方がないよね」と自分の中で客観的に見て受け入れることが大切だと思います。それができたら、次は「じゃあどうしたらいいんだろ?」と選択肢を考えて、あとは実行あるのみですよね。
この『受容』と『決断』ができれば何か改善するかもしれないし、生きづらさとうまく付き合っていけるようになるかもしれないですよね。
広瀬:じゃあ具体的に、日々生きづらいと感じる人たちは今日明日から何をすればいいかっていうと人と会ってしまえば良い。そこでみんな似たようなもんだってわかることが大事。
例えば、人が集まる場で「学歴がなくて就職ができない・・・私は不幸だ」という人がいたとします。その場合、「あそこにいる上場企業の部長さんは、東大卒で就職してお金もあるけれど、奥さんと離婚しそうで人生狂いそうなんだよ!学歴も仕事もあっても幸せではない人もたくさんいるんだよ!」と教えてあげる(笑)。
違う生きづらさを持っている人に対して先入観を持たずに、会うことで分かるものだと思ってます。
佐々木:あとは吐き出すこと。『Plus-handicap』では当事者なりの生きづらさを、記事で発信することを大事にしています。ライターも記事を書いて意外とすっきりしていますね。僕も記事を書くことで 吐き出すことができているのかもしれません。そういうことも解決策や、改善策に繋がるかもしれませんね。
――『Plus-handicap』の
今後の展開を教えてください。
佐々木:サイト上の記事カテゴリーを広げていきたいですね。できれば『ママさん』『高齢者介護』など多種多様な生きづらさを発信していきたいです。その他にも、様々なニュースを配信できるようにしたり、ECサイト(※インターネット上で商品を販売するウェブサイト)の展開、動画チャンネルなどのサービスを今年中に作りたいと思ってます。
生きづらいな、苦しいなと感じた時に「Plus-handicapを見てみよう」そんな存在になれればいいなと思っています。
――では最後に、ママになって
「生きづらい」と感じる方へ
メッセージを!
佐々木:生きづらいと決めるのは自分自身です。どうすれば自分の人生を幸せに、悔いなく過ごせるかを考えてみれば、意外と生きづらさはなくなるのでは?と僕は思います。
よく整理して冷静に考えてみれば「自分だけではなくて、ママならみんなそうなんじゃないかな?」とか「私の場合この生きづらさはまわりと比べて特殊だけど、こうすれば改善できるかも?」なんていうことを見つけたりすることが大事なのではないでしょうか。
他人の生きづらさを知ると、不思議と自分自身と向き合う瞬間に私も出会いました。ママとしてはもちろん、ひとりの女性として困っていることも、今まで予想しなかった誰かの言葉から解決できるヒントが見つかるのかもしれません。
今後の『Plus-handicap』に大注目です!
佐々木一成さん
(Plus-hadicap編集長)
※サイトの編集長紹介ページより
3体不満足(両足と右手)・2体満足という障害者。 パラリンピックを目指し泳ぎまくった青春時代。 日本代表に選ばれたこともあるとかないとか。 合コンに何度行っても障害者と巡り合った経験がなく、どこで障害者の恋愛が生まれているのか首をひねったことがこのメディアの原点。障害者の普段の生活を切り取ってみたいという願望をもつ。
『Plus-handicap』のサイトはコチラ
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取材・文/細野由季恵
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